第29話 仲魔、仲間、友達。そして、家族
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。『あなたたち、実はお似合いのカップルなんじゃない?』って」
「えぅ…、それって」
「さぁ、けどあんだけ仲が良いんだし、いいんじゃない? あんな姿を街中で晒すのも、明日の朝お尻の穴が痛くっても。その痛みで多分目が覚めるでしょうし、これくらいで済ませてあげた事を感謝してほしいくらいね」
そう言い捨てると、「いい事するとお腹がすくわねぇ〜」なんて、大きく背をのばすリリーさん。それが終わった後、私達に向けて悪戯っぽい目をして振り返ります。
「で? 二人とも、何か相談したい事があるんじゃない? 例えば……ジュンゴとなのちゃんの事とか」
私達まだ何も話していないのにずばり今の悩みを言い当てられた事に、とても驚きました。横を見るとアリサちゃんも目を丸くして驚いた様子です。
それを見て、にんまりと悪戯が成功した子供みたいな顔してリリーさんが言います。
「どうして、って顔してるわね。だって、いっつもここまでは四人で帰ってくるのに今日は二人だけなんだから、不思議に思うでしょ?
そ・れ・に。さっきちょっと間を置いた時、顔に出てたわよ〜。何かなやみ事がありますっ、て」
そう言ってアリサちゃんの眉間を人さし指を軽くつつくリリーさん。「あうっ」って、突っつかれたアリサちゃんが眉間を押さえます。
「と、言う訳でっ! 話してもらうわよ、どうして二人がいないかと、今の悩み事をね♪」
そう言ってとても綺麗に笑うリリーさんに、とっても大人っぽくて素敵だなぁって、思わず魅入ってしまいました。
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