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好き勝手に生きる!
第十九話「ふはははは! 見ろ、人がゴミのようだ!」
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身って点と下僕が多いからできる戦法だろうけど」


「じゃあどうするんだ?」


「ここを仕切っているのは『騎士』、『戦法』、『僧侶』の三名。かなり厳重だけど、虎穴を入らずんば虎児を得ずとも言うし、行くしかないだろうね」


 だよな。ここまで来たんだ、このまま突っ切るしかない。


 俺はあの修行で強くなったんだ、みんなもいる。大丈夫だ……いける!


 木場が俺を見て少し驚いていた。


「イッセーくんはゲームは勿論、実戦も初めてだろうに随分と落ち着いているね」


「落ち着いてなんかいないさ、今もすげぇ怖いし。だけどここまで来たらもう行くしかないっていうのかな。ある種の開き直りみたいなものだ」


「ふふ、そうだね。それでいいと思うよ。いずれ僕たちは否応なしに悪魔同士のゲームに参加していく。これがそのファーストゲームになるんだ。僕たち下僕の失態は部長の面子に関わる。僕はこのゲームを一生忘れないよ。この緊張感も、この高揚感も、この張りつめた空気も、すべて自分の糧にしていく。すべては部長のために……。強くなろうね、イッセーくん」


 ――。


 ……ったく、こいつは。外見だけでなく中身までイケメンだなんて嫌になるぜ。


「おう! みんなで強くなろうぜ、戦友!」


 そのとき、向かいから女性の大声が聞こえてきた。


「私はライザー様に仕える『騎士』、カーラマイン! 腹の探り合いは正に合わない。いざ尋常に剣で勝負をしようではないか! リアス・グレモリーの『騎士』よ!」


 グラウンドの中央で甲冑を着込んだ女性が地面に突き刺した剣の柄に両手を重ね、仁王立ちをしていた。


 騎士道ってやつか。格好も西洋の騎士のまんまだし。なんて豪胆な人だ!


 だけど、そう簡単に乗るわけには――、


「参ったね、名乗られてはリアス・グレモリーの『騎士』として応えないわけにはいかない、か」


 うぉい! なにニヒルに笑ってんのよ!


 小屋から出ていった木場はグラウンドへと足を向ける。ああ、くそっ! こうなったら俺も行くしかないな!


 木場と並んでカーラマインさんと対峙した。


「リアス・グレモリーの『騎士』、木場祐斗。その勝負、受けよう」


「同じく『兵士』、兵藤一誠。相方に吊られてやって来た」


「フッ、まさか本当に出てくるとはな。未だにお前たちのようなバカがいて私は嬉しいぞ」


 一見、馬鹿にしたような言葉だがその顔は歓喜の笑みで彩られていた。


「そうすると、貴女も同じくバカということになりますね」


「違いない。こういうバカが私は大好きだからな! いくぞ、リアス・グレモリーの『騎士
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