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異なるの物語との接触〜クロスクエスト〜
二人の頂 VS 天使の頂(前編)
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究極のユニークスキル。


「ははっ・・・。さすがだ、《剣聖》・・・。僕も負けてられないね」

 シャノンはソレイユの戦いをひとしきり見たのち、呟く。同時に巨剣を《ヴォ―パルストライク》と同じ構え方で構え、同時に左手を刀身に添える。

 《帝王剣》《太陽剣》の複合技は、技名の発声をコマンドとする。今回の技は・・・

「《シャーマンリィ・ストライク》」

 ズン!!と大気が揺れる。一瞬でミカエルに接近したシャノン。いつの間にか凄まじいインパクトが弾け、ミカエルの後ろに立っている。


 ミカエルのHPバーは、戦闘可視からに十分を待たずに、残り一本となってしまった。


 強い。これが、レベル250超えの力。


「なんだぁ?天使の長がこんなもんか?」
「もっと楽しませろよな〜」

 挑発。それをシステムが認識したかどうかはわからないが、ミカエルの纏う気配が変わった。同時に金色の光。

「!」
「おお・・・」

 ミカエルの八枚の羽根に光りが宿り、七色の巨砲が照射される。

 しかし。


「遅いなぁ」
「見切れない速さじゃないな」

 その砲撃は、あっさりと避けられた。


「これで」
「終わりだな」

 
 シャノンの巨剣とソレイユの長刀が、それぞれ光を纏ってミカエルを切り裂く。

「・・・《バースト・ブレイク》」
「《剣聖》二連撃技・・・《グランド・クロス》」


 ずがぁああん!!と言う激しいエフェクトサウンドが鳴り響き、激しく光りをまき散らしながら、天使の長はあっさりと四散した。


「なんだよ。この程度か」
「つまんねーの・・・」


 そこまで言いかけた時。不意に、部屋が暗くなった。今万で聖堂を照らしていた明るい光が消えて、邪悪な、闇が満たされた。

「!?」
「なんだ?」


 先ほどまでミカエルのいたところに、再びポリゴン片が集まる。しかしそれは、神々しい光ではなく、まがまがしい光。


 閃光。再び世界に光が戻った時、そこに立っていたのは・・・。

 
 先ほどまでは純白だったドレスを漆黒に変えて、真っ黒に染まった()()()羽をはためかせる、ミカエルだった。

 再びカラーカーソルが表示され、HPバー・・・今度は六本・・・が伸びる。そして、最後にネームタグ。そこに記されていたのは、先ほどとは違う名前だった。

「・・・!」
「へぇ・・・。楽しませてくれるじゃねぇか」

 
 《The-FallenAngelia-Mikaero》・・・堕天使ミカエル。
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