暁 〜小説投稿サイト〜
ファイアーエムブレム〜ユグドラル動乱時代に転生〜
第二十三話
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 メルフィーユの森、通称迷いの森とも呼ばれる深い森だ。
レンスターの王都ノヴァ城から南西に広がっており地元の猟師も滅多なことでは立ち入らないとされている。
樵は言う、迷いの森の木は切り倒せぬ、呪いを受けるからと。



ゼーベイア将軍の部隊に編入された俺は、演習の一環として強盗団捕縛の任務を命ぜられ、やつらのアジト強襲をするグループの一員となった。
本来ならば治安維持を主任務とする衛士の管轄であるのだが、王都を離れることや強盗団の武装への対策としてこちらへの応援要請がきたということだ。
アジトの建物を囲み、建物から逃げ出してきたのを捕まえるのは選抜された衛士で、俺達重騎士はアジトへ踏みこみ制圧するというのだから衛士の奴らはいいつらの皮ってやつだろうか。

抵抗はあったものの大方の盗賊を制圧したのだが、裏口から幾人かは逃げ出した。
それを捕らえようとした衛士は捕まえたり突き飛ばされたりという様子で一名の逃走を許した。

俺はいま、逃げのびたその一人を追いかけていた。
後ろ姿はなんとか確保して追いかけていたのだが、ともに駆けていた衛士がこの先には進まないほうが良いと声をかけてきた。

「この先は迷いの森です。これ以上の追跡は…」

「ならば衛士どの、捕縛用のその縄などをお貸しください。わたしは追いかけるので隊長たちが追いついてきたら状況の報告をお願いします。王子からの命だと伝えれば何かあってもお咎めはありますまい」

縄といくつかの野外活動用のセットが入った袋を背負うと俺は森の中に足を踏み入れた。
姿を見失ってはいたが、下生えの乱れ具合や最後に見かけた姿からおおよその方角を見てアタリをつけて追っていた。
既に下生えの乱れ具合もよくわからなくなってきて、重い鎧による疲労もあり、仕方ないから引き返そうと思った刹那、助けを求める声が聞こえてきた。


声のした方角へ己の体を叱咤して駆けた。
それに伴い、枝の先が鎧にぶつかったり弾いたりとで賑やかな音を立てた。

「だだだ、だじ…だずぐぇ…」
軽装な男がほとんど四つん這いになりながらこちらに向かいのろのろと向かってきた。

「もう大丈夫だ!何があった? 故郷の母親に寝小便漏らしたのがバレたような顔をして」
軽装の男に駆け寄ると、こういう相手向けの声をかけた。
ここでレンスター騎士団の名前を出したら錯乱することだろう、こいつがおそらく逃げた奴だからな。

「あ、あで、あれでででで…」
腰を抜かしたのか、尻もちをついたような姿勢で自分の駆けてきた方角を指差すので、そちらに視線を転じると、予想もしなかったモノに出くわすことになった。
遠目には人影が4人ほどであるが、酷くゆっくりとした速度でこちらに向かってくるのが見えた。
それに伴い、漂ってきたのだ…肉
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ