暁 〜小説投稿サイト〜
妖刀使いの滅殺者
第2話
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「じゃ、頑張ってねぇ!」

現在、朝の6時。昨日、≪ラグーラビット≫を取りに行くことを約束した(正確にはさせられた)せいで、朝靄も晴れていない早朝からホームを追い出されてしまった
街の中央にある転移門で、昨日、キリトと会った狩り場に向かう

「転移、コットタウン」

視界が青く染まり、何も見えなくなる。…のはたった数秒で、直ぐに視界は晴れ、眼前には高層ビルに似た建物が立ち並ぶ街並みが広がっていた

「早く終わらせよ…」

重い足取りで広大な草原に向かった。フィールドに出ると、街内で見せていた暗い雰囲気をぬぐって、戦闘モードに切り替える。いくら安全マージンをとっているとは言え油断は禁物だ

「索敵っと」

まずは索敵で≪ラグーラビット≫をさがすが、S級食材がそう簡単に見つかる訳もなく、雑魚しか見つからない
俺は仕方なく、辺りにいるモンスターを全滅させるために、一番近い≪ニードルワロン≫の元へ向かった

「早速始めますか…」

黒印を抜き、正面から突っ走る。≪ニードルワロン≫も俺に気づき、タゲをとってきた。だがそんな事お構いなしに黒印を両手に構える、と、刀身が紫に輝く

「でやぁぁぁぁぁ!!」

威勢のいい声と共に高くジャンプし、上から強烈な一撃、≪疾風雷神・斬≫を見舞う。≪ニードルワロン≫は、直立不動のまま黒印を喰らう

「まだまだぁ!」

黒印を構えなおして≪ニードルワロン≫に反撃の隙を与えずに、切りつける。その姿は「型」となっていて、スキル無しでも確実なダメージを与えていく
≪ニードルワロン≫は俺の攻撃を喰らいながらも反撃の一撃を繰り出してくる、が、背中から飛び出した針の直線上からすでに俺は離れ、反撃を一撃も喰らわずに綺麗に体力を削りきった

「さて、と。≪ラグーラビット≫はいるか、、、!?」

索敵スキルを使うと、何と直ぐ近く、もっと言えば背後に≪ラグーラビッツ≫がいた。俺は息を殺してゆっくりと振り返る

――いた

≪ラグーラビット≫はこの世界で最速を誇る敏捷度を持っていて、俺なんかの敏捷度じゃ確実に逃げられる。が俺には筋力がある。黒印をゆっくりと構え、≪風雅・散≫のモーションを発動させる。そして…

「ふんっ!」

距離にして約10メートル。ぎりぎり黒印の「射程」内だ
ズバーンと綺麗な音と共に青いポリゴンが四散した
その音を聞いて俺は軽く握りこぶしを掲げたが、直ぐに我に返りアイテムウィンドウを開いて≪ラグーラビットの肉≫が入手出来たかを確認した。すると、青い半透明なウィンドウに、確かに≪ラグーラビッツトの肉≫の表示があった

「よっしゃ!これでアイツも満足だろうな…」

俺はウィンドウを閉じて、転移結晶を取り出そうとした、がすぐ近くにもう一体の≪ラグーラビッ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ