暁 〜小説投稿サイト〜
妖刀使いの滅殺者
SAO編
第1話
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一人で戦い続けている内に段々と孤独を感じるほどに広大な草原の中心で俺は今サソリを相手にしている
サソリ≪スコルピランドール≫は地球に居るサソリとは明らかに違い、全長2メートルはあるだろうサイズだ。さらに両手の巨大なハサミだけでなく、くらえば毒の状態異常を起こす尻尾まで付いている
そのハサミが俺の肩を軽く抉った。HPバーを確認すると、ほんの少量しか減っておらず、ひとまず安堵の息をつく

「俺からも行くぜ!」

愛刀である、妖刀・黒印を右手に構え、左手を強く前に突き出して、3連撃ソードスキル≪業輪・破≫を発動させる。黒印は回転しながら吸い込まれるように≪スコルピランドール≫を切り裂く。そして、3回目の切り上げで≪スコルピランドール≫が大きくのけ反った

「はぁぁぁあ!」

俺は刀を横に薙ぎ払い、≪スコルピランドール≫の体力バーを1ドットも余さずに吹き飛ばしす、と、奴の体が一瞬硬直したかと思うと、青いポリゴンとなってその場で爆散した。
それを確認した俺は黒印を鞘に納め、アイテムウィンドウを開く。と

「おっ!サソリ甲殻ゲット」

これでアイツに頼まれたアイテムは目標個数集まった。あとは軽くレベル上げでもして帰るかな
ウィンドウを閉じて狩り場を変えようとした俺は何気なく索敵を行った。すると、少し離れたところで身に覚えのある名前が表示された。何の心配もいらないだろうが、久しぶりだから少しぐらい顔合わせるか、と思い、戦闘中のその名前のもとへ向かった

「グルァァ!」

丁度肉眼で目視出来る距離まで近づいた時にはすでに決着が着いていた
さっきの≪スコルピランドール≫と同じようにして、トカゲ男も爆散していた。その奥には盾無しで、全身真っ黒な服に身を包んだ片手剣使いで俺の数少ない親友、キリトが安堵の息を着いていた
俺は、よっ!と声をかける

「なんだ…レイか」

「なんだとはご挨拶だな、キリト」

7分丈に黒い長ズボンの俺は腰に手を当てながら顔をしかめた

「わりぃわりぃ。で、何してんだ?こんなところで?」

「俺はアイツに頼まれて食材取りさ、そういうお前はなんなんだ?ソロプレイヤーがこんな下層に何か用があるようにはおもわねぇが…」

ココは53層。現在の最高層は74層で、俺もキリトもレベルは90を超えている攻略組のため、クエストや、俺みたいにだれかに何かを頼まれない限り、下層には降りないはずだ。それにキリトはクエストを滅多に受けないし、何かを頼んでくるようなフレンドもいないはずだが…

「それがなぁ」

キリトは少しためらってから、口を開いた

「誰にも言うなよ」

「いわねぇよ」

「実はこの辺に≪ラグーラビット≫が多数目撃されているんだと!」

キリトが自信と期待に満ちあふれた目
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