暁 〜小説投稿サイト〜
渦巻く滄海 紅き空 【上】
四十九 追跡者
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
です」


死の淵から現代へ。とうに伝説として語り継がれている二人の英雄は、このような状況下にあっても鷹揚に構えている。

「今までのはただの前座…。これからが本番ですよ」
死者を呼び出した大蛇丸の憎たらしい挑発を聞き流し、ヒルゼンは顔を上げた。沈痛な面持ちで俯いていた彼の眼は変わらぬ強さを湛えている。
しかしながら、やはりその瞳の奥には微かな哀愁が秘められていた。己を奮い立たせ、身構える。


「覚悟してくだされ……―――――初代様!!二代目様!!」




















高楼の結界。
まさか火影同士の戦闘という、思いもかけない展開に陥っているとは知らず、木ノ葉の上忍達は、ただひたすら三代目の安否を気に掛けていた。
しかしながら音と砂、双方の忍びを相手にするには骨が折れる。中でも木ノ葉の暗部に扮している一人の男の存在が厄介この上なかった。

涅槃(ねはん)精舎(しょうじゃ)の術】を会場全体に施した張本人。

カカシを始め、上忍達を足止めする重大な役目を大蛇丸から仰せ付かる。ふと顔を上げた彼の視界に下忍の子ども達が入ってきた。その内、目に留まった一際目立つ金髪に、口角が無意識に吊り上がる。

「今のガキ共…。うちはサスケを止めに行ったのか?」
「下忍が何人動こうが、どうにかなるものでもないだろうに…」
音忍達の嘲笑。嘲りを孕む部下達の会話に彼は嘆息した。呆れが滲んだ声音で一言、「甘いんだよ」と呟く。

「舐めてかかると足下を掬われますよ」
面の奥で垣間見える眼鏡が、無知な部下を非難するように鈍く光った。


(何せ彼の………実の妹なのだから)



















「サスケの奴、焦りやがって…」
「要はサスケを止めればいいんだってばよね!」

Aランク任務。サクラから事情を聞いたナルとシカマルは木々の合間を縫うように走っていた。カカシの口寄せ動物――パックンという忍犬の先導によってサスケを追い掛ける。

我愛羅の後を追って行ったサスケ。我愛羅の異常なチャクラを危険視したカカシは、サスケを止めるようナル達に言い付けたのである。
深追いは禁物だと。


パックンの鼻が僅かに反応する。その鋭い嗅覚は背後から迫り来る敵の気配を逸早く感知していた。ナル達に危険を促す。

「追手か。おそらく中忍以上。追いつかれたら全滅だぜ」
舌打ちまじりにシカマルが呟く。その声は何時になく緊張していた。幼馴染の険しい顔にナルも珍しく考え込む。自分にとっては素晴らしい思いつきが浮かび、彼女はハッと顔を輝かせた。


「……こうなったら待ち伏せするってのはどうだってばよ!」
「そうね、待ち伏
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ