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ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
番外編:バトル・ロワイアル
番外編 第三話 ルール説明
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 シリカは一人、競技場を訪れていた。シリカ以外の《リトルエネミーズ》のメンバーは全員バトル・ロワイアルに参加するため、一緒に観戦する仲間がいないからだ。なぜシリカだけバトル・ロワイアルに参加しないのかというと、彼女はエントリー直前にたまたま防具を壊してしまったので受け付けてもらえなかったのだ。
 チケット代(1000コルもした、いい商売だ)を購入すると、あたりを見回す。最前列の方に知り合いを見つけ、彼女は急いで駆け寄った。

「アスナさん! お久しぶりです!」
 二人ならんで新聞の号外を呼んでいたリズベットとアスナは慌てて振り返り、シリカの姿を認めると挨拶した。
「シリカちゃん、久しぶり。二週間ぶりくらいかしら?」
「そうですね。ユイちゃんは元気にしてます?」
「元気いっぱいよ。今はキリトを見送りに行ってるよ。すぐ戻ってくると思うけど……」
 リズさんも久しぶり、とシリカがリズベットに挨拶している間に、アスナはチラッと選手控え室の方を見た。中からワンピースの少女が走り出ると、アスナの方に駆けてくる。それに少し遅れて、赤い服を着た背の高い男が現れた。アインクラッド最強の男であり、ユイのことを知る数少ない仲間でもあるヒースクリフだ。
「ユイちゃん、パパはどんな感じだった?」
「張り切ってましたよ! まだまだ出番は先ですけどね、パパはDブロックですから。……あれ、姉さんも一緒なんですね」
「ユイちゃん、こんにちは。団長さん、お疲れ様です」
 シリカはユイに挨拶すると、ユイの後ろからやってきたヒースクリフにも声をかけた。ヒースクリフは大仰にうむ、と頷くと、アスナのすぐ近く、演説台のような場所に立った。彼がチラリとアスナに視線を送ると、すぐにアスナも立ち、彼の側に移動する。ヒースクリフは大きく息を吸い込むと、会場全体に聞こえるように叫んだ(シャウトした)

「あー、プレイヤー諸君! ようこそ、我々のステージへ! 私は今回のバトル・ロワイアルの主催者、ヒースクリフである。開催に先立ち、規則の確認を行わせていただく。チケットの裏を見ていただきたい」
 シリカは慌ててチケットを取り出すと、裏返して書かれている規則を確認した。先日貼りだされたものと全く同じ規則が羅列されている。ヒースクリフはそれを次々と読み上げていくが、最後の規則の前で一旦話を切った。
「さて、問題の八番目の規則だが、知っての通り今回のバトル・ロワイアルのような多人数参加型のデュエルは基本的にソードアート・オンラインのシステムにおいて定義されていない。しかし先日、血盟騎士団の団員が模擬戦闘中に偶然発見した方法を用いれば多人数参加のデュエルが可能になる。今回のバトル・ロワイアル開催はその方法を知らしめるためのものでもあるのだ。新しいデュエル方法の発見はそのままプレイヤーの技術
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