AYA
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ずっと歩いて、やっとついた
「ここが、定めの丘・・・・・」
そこは、ただの丘だった。ただ、丘のてっぺんに、十字架がさしてあった
近くには、説明の石碑があった
「えっと・・・・ここは昔から罪人を裁く場所、地獄に一番近く、ここで裁かれたものは、丘に穴が開き、そこから地獄に落ちるといわれている・・・・恐ろしいところだな」
俺が石碑を読んでいると、後ろに人の気配がした、振り返ったときには、もう遅かった
スパァンッ!!!
いい音・・・・・じゃない、痛い音が響き渡る。俺の体はぐらりとゆれ、そして俺は地面に倒れこんだ
「誰だ、ここに来た怪しいものは!」
見るとそこには、赤く長い髪をポニーテールにした、白いミニスカートをはいた少女が立っていた。年は同じくらいだろうか
彼女の手には、ハリセンが握られていた。これでさっき俺をたたいたのか
それにしても・・・・あれだな。なんというかその
スカートの中が丸見えだよ・・・・・・
あぁ、興奮するな俺、正気に戻れ俺・・・・・あぁ・・・・・
「お前っ!スカートの中見てるだろ!絶対!怪しいやつだ、私の家に来い!」
「えっ・・・・・ちょ!」
どうしてこうなっちゃったんだぁ〜〜〜!!!!!!
「まったく、アヤはまた旅人を怪しいやつだと見間違えたのかい。ホント、すまんねぇ、うちの孫が」
その少女の家に着くと、その少女のおばあさんがそういった
「でもこいつ、私のスカートの中見たんだ」
「それはあんたがこの人をハリ倒したときに見えてしまったんだろう。すまんねぇ、旅のお方。お詫びといってはなんだが、うちの家でゆっくりするといい」
俺は、おばあさんに言われるまま、家に入った。家に入ると、おばあさんが俺にスープを出してくれた
「今日はもう遅い。この家でゆっくりしていきな。明日は、ホテルに泊まるといい」
「あ、ありがとうございます」
「ところで、君、名前は?」
「それが・・・・・思い出せないんですよ」
「そうか、やはりな・・・・・まぁ、そういうもんさ」
俺はその後、無言でそのスープを食べた。とてもおいしかった
「二階に一部屋空いている。そこを使いな」
「ありがとうございます・・・・・」
俺は、二階に上がった。すると、さっきの少女がいた
「その・・・・・すまなかったな、誤解して」
少女は、顔を背けながらも、俺に謝った
「いいよ、もう終わったことだ。そういえば、お前、アヤって言う名前なんだろ?」
「あぁ、そうだが?」
それを聞いて、俺は少し微笑んだ
「何だろう、懐かしい気がするんだ、とても」
「・・・・・・・そうか」
俺はそれを聞いて、部屋に入った
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