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魔法科高校の神童生
Episode9:ヒロインすぎる……
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呼びだから」


「う……あ、いえ。分かりました」


 今日も、波乱の一日になりそうだ。
















                    ☆☆☆


「へー、隼人が風紀委員……ぷっ、似合わなぶっ!?」


「は・が・ねくん?」


「ごめんなさい」


 現在、一年B組は授業の真っ最中。レールの上にある台車を、レールの端から端まで手を使わずに三往復させるという課題だ。とはいえ、監督する教師がいないため、私語や暴力し放題。


「いや、道徳的に暴力はダメだと思うけど」


「その通りだよ明智さん!さあ、この脳筋にもっと言ってやって!」


「「え?俺(私)達、中学は進学校だったよ?」」


「ごめんなさい」


 と、三人でこんなコントをやっている内に順番が回ってきた。
 設置された据え置き型のCADの前に立つ。ペダルスイッチでCADの高さを調節し、白い半透明のパネルに軽く手を乗せる。そして、普通ならばここでサイオンを流さなければならないのだが、俺はそうではなく、直接サイオンに干渉し、改変した。サイオンを改変された台車は急発進を始め、そのままぐんぐん加速。マニュアル通りならば中間点で減速を始めるのだが、俺はそれもしない。台車がレールの端まで行ったところで再びサイオンを改変し、運動のベクトルを逆転。今度は逆端に向かって進む台車。その三往復目に、運動ベクトルを逆転するのではなく、サイオンに『停止』を命じて、台車自体の動きを完全にピタッと止める。


「相変わらずのチートだね、なんだよ三往復8秒って」


「あっはは、ま、精々頑張りなさい」


 自分の番が終了して、列の最後尾へ向かおうとすると、俺と入れ替わるようにしてCADに向かう鋼が溜め息混じりにそう言った。
 俺はそんな鋼にエールを送って、歩きだした。俺の、この『魔法式を必要としない魔法』は、一応九十九家では一応秘匿事項とされている。だが、俺はそれを使わなければ恐らくこの学校に入学することすら不可能だったかもしれない。
 今日の課題は魔法式がなくても一科ならば普通に可能、その程度のレベルのものだったが、その内それでは誤魔化しがきかなくなってくるだろう。


「……サイオンを余分に改変して、魔法式をつくるかぁ…」


「うーん、それは大変そう!」


 顎に手をやって考えていると、背後から急に声がして、俺は思わず飛び上がりそうになった。


「え、エイミィ!?」


 俺としたことが、どうやら考え事wしていたせいで背後から接近するエイミィに気づけなかったようだ。


「あれ?意図せず奇襲成功みたいな?」


 キョトンとし
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