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魔法使いへ到る道
6.イベントの時は下らない物でも欲しくなるから不思議
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く目的の品を掴み、念のためにおじさんに確認を取り問題が無いとのことなので、振り返り手にしていたブツを依頼主に手渡した。
「はい、なのは。お目当てのものだぞ」
「わーい!ありがと!」
 ニコニコと笑いつつ、俺から受けとったテディベアをぎゅっと抱きしめる。いいことしたなぁ、と充足感に包まれた。
「すずかとアリサは何か欲しいものある?一応、狙ってみるけど」
「あ、じゃあ私ねこさんのキーホルダーがいい!」
「……わたしは、別に」
 そっぽを向いて唇を尖らせごにょごにょと口を動かすアリサ。そんなに俺が上手いのが納得いかないのかねぇ。
 三人の要望を聞いて、一番近いところから行こうということになり向かったのが射撃。一度に出来るのは三人までとのことなので、まずは彼女たちに譲ることにした。
 銃はコルク栓を打ち出す狙撃銃タイプ。数字が書かれた的を倒して別に用意された景品から合うものを選択すると言う方式。数字が小さくなるにつれて的は小さくなり、倒して得られる景品もランクが高い。
 三人はそれぞれお目当ての品を決め、意気揚々と銃を手にした。
 結果は、惨敗。あっさりと手持ちの五発を使い切ってしまった。
 アリサとすずかはそもそも当たらない。惜しいところはいっているとは思うけど、まだまだ狙いが甘い。
 なのはは、当たりはするが倒れない。全弾ど真ん中にぶち当てていたのはすごいと思うが、それで倒れたらこっちは苦労しないし、射的屋さんもおまんま食いっぱぐれちまう。狙うなら端だよね。なのははもっと銃に威力があればいい線いくと思う。
 しょぼーん、とする三人娘に、またどうぞ、と追い討ちをかけて高笑いするおっちゃん。
 そこで颯爽と現れる真打ち。
 それはもう簡単に、ぱんぱーん、と二連続でターゲットにヒットさせてやりましたとも。得たものはおいしくてつよくなれるビスケットにひとつぶで300メートルのキャラメルでした。
 その後も俺の快進撃は止まらず、最高難易度の一等も難なく倒してしまった。
「よっ」
 ポン。コン。パタ。
「ガハハハ!また一等だ!やりやがったな坊主!」
「うん!それじゃあ約束のブツをちょうだい」
 にゅ、と伸ばした手に小さなキーホルダーが置かれる。それをそのまま180度ターンして、それはもう目をキラキラさせていたすずかに渡す。
「くれてやる。有難く思え」
「うん!ありがとう!」
 僕は君のその笑顔が見れただけで満足だよベイビー、と心の中で言っておく。自分、シャイなもんで。
 さて。後一発か……
「……なによ」
「アリサはなにか取って欲しいものは無いの?」
「……ないわよ」
「そっか」
 あっさりと断られてしまった。意地っ張りなアリサちゃん。
 まあ、このツンツンした負けず嫌いガールが狙っているものなんかとっくにお見
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