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(聖刻シリーズ)創造の紡ぎ手と異世界、そして妖精
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序章 願い
衝撃の再会

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「え?ちょっとこれ、どうやって綺麗にしたの?」
「・・・うるさい。少し離れて落ち着け」
驚いてストーリィを問い詰めるルーシィに手をふって、距離をとる。
そしてギルドを眺めて綺麗になったことを確認して、ほっと息をついた。
「綺麗じゃないか。ちゃんと魔法は発動したようだな」
「・・・今の、魔法なの?」
恐る恐る聞くルーシィに、笑いをこらえる。
「当たり前だろう。と言っても、恐らく使えるのはオレだけだろうがな」
「・・・ストーリィだけが使える魔法?」
「ああ。「固有魔法」とでもいうな。個人だけの、その人間だけが使える魔法の事だ」
そう言いながら、ストーリィは自らの片手を広げて光を生み出す。
「オレは「魔術」と呼んでいる。これは誰でも出来る魔法だ」
「魔術?誰にでも出来るってことは、あたしもやり方が分かればできるの?」
ルーシィの言葉に少し考えて、ストーリィは口を開いた。
「・・たぶん。だが、君の専門は違うようだから、新しい魔法を覚えるより今の魔法を鍛えた方がいいと思うが」
不服そうなルーシィをほって置いて、手のひらの上の光を消す。
「今度は「固有魔法」だ。言うよりやって見せた方が早いだろう・・」
そう言って近くの茂みをストーリィが「見た」途端純白の魔法陣が現れ、一瞬光ったと思うと強風が吹き、中から人が飛ばされてきた。
「え、あ・・」
「知り合いか」
そこから飛ばされてきたのは、ナツ達であった。



side:フェアリーテイル、最強メンバー達

なんとか森を出て、ギルドまであと少し。
見えてきたギルドを見て、ついでにルーシィらしき人物がいるのに気づき、ほっと息をついて走り出す。
だが。
「アイツ、誰なんだ?」
ギルドに着いてルーシィを見かけ、呼ぼうとしたがその隣に誰かがいるのに気がついた。
何か話しているようだから、こっそり近づいて聞いてみることにする。
近くに手頃な茂みがあったため、三人一緒に隠れて耳をそば立てた。
どうやらルーシィと一緒にいる人は、「ストーリィ」と言うらしい。
銀髪の長めの髪の男のようだ。
一瞬ヒビキたち、ブルーペガサスを想像したが、彼はそういう人間ではないらしい。
ルーシィを邪険に扱うなど、あの人たちでは考えられないからだ。
そう考えていた時だった。
うっかりしていたためか、油断していたからか、考え事をしていたためか急に強風が吹いて茂みが揺れたことに気づかなかった。
あっと言う間に茂みから強風によって吹き飛ばされ、気づけば皆ルーシィたちの前に投げ出されていた。








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