第四幕その三
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を妻とすることができるのだ」
「はい」
「そして私はあの人を助けることができる」
「これ以上はない取り引きだ」
「そうです。それでは」
「うむ。それでは私は塔へ向かおう」
「塔へ」
「そうだ。監獄のある塔へな」
それが何を意味するのか彼女にはよくわかった。
「私は約束は絶対に破らない。それを今から証明しよう。それではな」
「はい」
こうして伯爵は部屋を後にした。後にはレオノーラ一人だけが残った。
「確かに貴女は私を手に入れることができます」
彼女は一人そう呟いた。
「しかし手に入れるのは」
ここで右手に指した指輪を口に近付けた。
「骸となった私」
そして指輪に口付けをした。そこから黒い毒が流れた。
「これで私は永遠にあの方のもの」
笑みを浮かべてそう語った。
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