暁 〜小説投稿サイト〜
皇帝ティートの慈悲
第一幕その六
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

「貴女!?私が」
「そうだ」
 沈痛な顔を彼女にも見せまいとする。あくまで心だけに収めようとしていた。
「貴女は選ばれたのだから」
「私が選ばれた!?何にでしょうか」
「何にではない」
 ここでは言葉を訂正した。
「誰に、です」
「誰に!?話が見えないのですが」
「皇帝に選ばれたのです」
 どうしても沈痛なものを隠せなかった。それは無理だった。
「貴女が。私はそのことを貴女に伝える役目を仰せつかっていたのです」
「馬鹿な、そんなことが」
 セルヴィリアは最初はその話を信じていないようであった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ