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魔法少女リリカルなのは〜過去を捨て今を生きる者〜
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千の風になるのよさ♪

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第二十三話 千の風になるのよさ♪


僕と美由希さんの模擬戦のあと、僕たちは翠屋のお店に戻ってお土産のケーキをもらい、それから少し話をしていた。

「あ、やっぱアリサもあの人たち大根役者だっておもう?あれ、絶対ベテランとかありえないよね〜」

「えー、そうか?俺としては以外とあの人好きだぞ?なあ、陽龍はどう思う?」

「んー、微妙だなー・・・と、そろそろ外も暗くなってきてるし、解散しない?」

僕がふと外を覗くと、あたりはもう薄暗くなってきていた。

それを見たアリサたちも僕の意見に賛成し、それぞれ帰り支度を始めた。

「あ、鮫島?私だけど、迎えに来てくれる?」

「ノエル?・・・じゃなかった、ファリン?ノエルにお迎えに来てって伝えてくれる?」

アリサとすずかは車でお迎えらしく、電話を。

「俺?俺はここから近いから歩いてくつもりだぞ?」

影が薄い慎吾は徒歩。

「おにぃ、メンドイからおぶって」

「自分で歩け、この愚妹」

そして僕と美愛も慎吾と同じで徒歩で帰ろうとしていた。

僕たちが店を出ると、すでに閉店の準備を終えた高町家のみんなも一緒に出てきた。

「慎吾くん、陽龍くん、美愛ちゃん、送っていこうか?」

士郎さんが尋ねる。

それに対して慎吾は家が近いから大丈夫、と断り、僕は重りを外して走っていくから大丈夫、と答えた。

「そうかい?では、またのご来店をお待ちしております♪」

「はいっ」

そう言って僕と美愛は一番最初に翠屋を出ていった。

「また明日なの、陽龍くん、美愛ちゃん!」

「気お付けなさいよ、陽龍!」

「ばいばーい」

「転ぶなよー!」

入学早々に出来た大切な友達の声を背に、僕はなぜか美愛を背負いながら走っていった。

『っていうか本気で速いっ!』

HAHAHA♪千の風になるのよさ♪

「いやおにぃ、なってもらっちゃ困るからね?」

気にするな♪

「気にしてよ!」

僕たち兄妹はそう言いながら家に帰っていった。

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