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蒼き夢の果てに
第5章 契約
第55話 ハルケギニアの夏休み・昼
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ファスに因って用意し、使って貰っています。そして、ボトムの方に関しても、火竜山脈への任務の後に黒の知恵の神。魔将ダンダリオンの知識に従って、ハルファスに用意して貰った物を使って貰って居ます。

 そう言う意味で言うのなら、タバサはこの世界のファッションリーダーと言うべき存在かも知れませんね。
 いや、今まで彼女の為に準備した服装やアクセサリーの類は、すべて俺やダンダリオンの知識から準備された物ですから、あらゆる意味に於いて、現在のタバサは、このハルケギニア世界のファッションリーダーと言っても問題はないですか。
 この世界のファッション界の常識は、俺に取っては、地球世界が嘗て辿って来た道。
 それならば当然、時代を先取りしたデザインや意匠を施された服装やアクセサリーを準備する事は、それほど難しい事では有りませんからね。
 もっとも、本人は、そんな瑣末な事を気にするような()では有りませんが。

 それで、件のタバサは、本日も白の袖の有るブラウスに黒のミニスカート。更に、白のオーバーニーソックス姿で、ベッドの上にうつ伏せに成ったまま、俺とキュルケの会話などに我関せずの姿勢を貫いています。

 尚、当然のように、彼女が肌の露出の少ない衣装を選んでいる理由は、直接太陽光。つまり、紫外線に晒される個所を出来るだけ少なくする為。いくら精霊の護りで紫外線を排除出来るとしても、矢張り、それだけでは霊力の消耗が激しく成り過ぎますから。
 流石に、精霊の護りを過信し過ぎるもの問題が有りますし、紫外線遮断用の衣料や、薬剤も地球世界には存在していますから、ハルファスの調達能力を行使すれば、ハルケギニア世界でも手に入れる事は可能です。

「あたしはね、シノブ」

 俺をイタズラ者の瞳で見つめて、右手の人差し指を立てるようにしながら、何かを語り掛けて来るキュルケ。
 但し、自分の方を見ろ、と自己主張をするのなら、せめて上着ぐらいはきちんと着てください。現在の貴女の出で立ちでは、目のやり場に困ります。

「熱いのは好きだけど、暑いのは嫌いなの」

 俺からしてみると、どちらもそう変わりが有るとは思えない内容を、何故か自信満々にそう告げて来るキュルケ。
 しかし、

「この部屋の室温は、俺の世界のエアコンと言う機械で快適な室温を維持し続けている。まして、この部屋から出て行く気がないのなら、ちゃんと服を着たとしても問題ないと思うけどな」

 一応、反論を試みるかのように、この部屋の温度が快適な理由の説明を行う俺。
 そう。一々、魔法を使用して室温を一定に保つよりは、エアコンと太陽光発電システム。それに、燃料電池とバッテリーをハルファスに準備して貰った方が早いですからね。その上、魔力の温存にも繋がりますし。
 矢張り、俺は科学万能の世
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