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やはり俺達の青春ラブコメは間違っている。
第三章
やはり比企谷八幡はケチっている。...と彼は思う。
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貸してくれるお前なりの不器用な優しさに...」
「シリアスな口調で言ってもダメだからな? その無言で手を差し出すのをやめろ...。それにしてもお前よくそんなこと平然と言えるな。ある意味すごいぞ。...そしていい加減その手を引っ込めろよ、 諦めが悪すぎるでしょう?」
「...お前らしく無いよな比企谷。自分をごまかし、偽るなんてお前が一番嫌っていた事だっただろう? ...どうして...お前に何があった比企谷ぁぁぁあ ! そして俺に金を恵んでくれぇぇぇえ ! さあ来いっ help me♪」
「無理がありすぎるし、声がでけぇ...。くそっ、しょうがねぇな、雪ノ下と由比ヶ浜の分だけな。それで良いか?」
「え? 同じ部活の人間に、しかも一人だけにジュース買ってくれないとか比企谷マジ鬼畜、いじめ、人権問題。...いや、でもホントにごめん比企谷、俺マゾじゃないんだ。そういうのは申し訳ないんだけど財津くんだけにしてほしいな。本当に申し訳ないと思うんだけどさ...。あ、あとお前がどんな趣味を持っててもお前のな、仲間なんだからな?」
「お前、俺に対していろいろ申し訳ないこと言ってるからね? あと財津とか言ったら材木寺(ざいもくでら)に失礼でしょうが!」
「比企谷、俺は『キリッと(のど)ごしミネラル珈琲(コーヒー)』で良いからね、頼んだよ? あと材木寺(ざいもくでら)ってもしかして本気で言ってる? だとしたら失礼にあたるよ? 俺は冗談でウケを狙って言ってたのに...。あとで材木寺(ざいもくじ)くんに謝りなよ? あとさー、「何とかくんに」の「くんに」という部分に卑猥な表現を感じ取ってしまったのは...はたして、俺だけだったのかな...」
「なんで最後、ちょっとシリアスっぽく言ったんだよ! 声のトーンの割には内容がごみ過ぎるだろうが! ちゃんと話聞けよ、雪ノ下かよ! 後、まだ買ってあげるって言ってないからね?なんでコーヒー注文してんの?それと、そのコーヒー高すぎるでしょう?なんでそんな多くを望めるの?」
「いつもは何も望んでないからだよ。ボーナスだよ...ありがとう。なんだかんだで買ってくれる優しい比企谷とはトモダチだよ」
「いや、買わないぞ? そしてよくそういうこと言えるな! リア充が間違ってるってわかっててそういうこと言うか、普通?」
「じゃあいい。俺にだけはコーヒー買ってくれなくていい。それで四人中三人しか、逆に言うと四人の中で一人だけジュースを持っていないという微妙な空気を作り出すがいいさ。全力で目を見開いて涎をだらだらたらしながら浅ましい目でお前らを見つめてやる!...あれ? なんで雪ノ下と由比ヶ浜にはジュース買ってあげたんだ?女子だからか?男女平等を(うた)う現代社会において、そういうのはおかしいんじゃないかなぁ?『俺も平等
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