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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜絶望と悲哀の小夜曲〜
イエローギルド
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ていたのだ。

そういう意味では、そのリーダーとPoHは似ていたのかもしれない。

ただ、その目的が似て非なる物だったというだけのことだったのだ。

【聖竜連合】すらも上回る強さをようし、メンバーも軽く三桁を上回る数になった【尾を噛む蛇】は、全ての情報屋に向けて、あるメッセージを発した。

どんなことでも引き受けましょう、と。

どんなこと、と言う言葉が示す意味は、もちろん六王にも伝わった。

そして、彼らは気付く。自分達の努力は欠片も伝わらなかったことに。

同時に彼らは、リーダーに詰め寄った。どういうつもりだ、と。

だが、そのリーダー、フェイバルはさも面白そうにくすくすと笑って、こう答えたそうだ。

なんでもはなんでも、だよ。私達は頼まれたことしかやらないよ。悪いのは、頼んだプレイヤーじゃあないのかな、と。

そう言って、くすくす、くすくす、とフェイバルは嗤った。

ヴォルティスの沸点はここで臨界点を迎えた。

情報屋のアルゴによれば、ヴォルティスが本気でぶち切れたのは、後にも先にもこの時だけだったらしい。

最終的にどういったやり取りがあったかは不明だが、とにかく最終的にフェイバル率いるギルド【尾を噛む蛇】は六王から脱退し、何があってもそのギルドに入らない、依頼をしない、がアインクラッドの暗黙の了解になった。










くすくす、とフェイバルは笑った。

だが、その顔が本当に笑っているのかは解からない。不気味なピエロの仮面で隠しているからだ。

毒々しい黄色いスーツの端が、風もないのに揺れる。

「レン君、久し振りだね」

「できれば会いたくはなかったけどね」

のんびりした声をレンの口は発しているが、目の鋭い眼光は欠片も揺るがず、くすくす笑いを続けているフェイバルを射抜いている。

レンの殺気には意を返さず、フェイバルはくすくすと嗤う。

一見、平和そうに会話しているように見えるが、その場に立った人は発狂するであろう。それぐらいの殺気が充満している。

その妙な間を破ったのは、レンだった。

「何でこんなところにいるの………?」

眼光を緩めず、そう訊く。

半ば満足する答えは期待していなかったが、意外や意外、フェイバルは肩をすくめてレンの足元の《鎧》の残骸を指差した。

「決まっているだろ。《ソレ》を回収しに来たんだよ」

「…………まさか」

この言葉で、レンの頭に電撃的に閃いた。

「あの《鎧》をおじさんにやったのは、お前だったのか!?」

スカカッ!!

呆れるほど気の抜けた音が響き、レンの足から力が抜けた。堪え切れずに、地面に倒れる。頬に当たる地面が、驚くほど冷たい。

ざりっ、と足音
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