暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
異なるの物語との接触〜クロスクエスト〜
鮮血の瞬殺者&神話の勇者 VS 戦天使の長 (前編)
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 ぎぎぎぎぎ…………。

 大きな音を立てて扉が開き、奥へと続く通路が開かれる。皆それぞれ、自らの担当となっている通路の奥へと進んでいく。

 セモンとビートは、右の扉の奥へと進んでいた。通路は扉と同じ、灰色の石でできたまるで神殿のような作りになっていた。

「……相手は、どんな奴なんだろうな」
「さあね。でも、倒すだけさ」

 セモンの問いにビートが答える。
 
 やがて、長い通路の終わりが見えた。入口のものと同じくらいの大きさの石の扉。しかしこちらには、入口のものにはなかった不思議な装飾が施されている。言ってみれば、槍をもった天使……。

「……開けるぞ」

 ビートが扉に手をかけると、自動的に扉がこちら側に向かって、ゆっくりと開き始めた。

 
 その中は……壮絶としか言いようがなかった。

 まるで教会のような巨大なステンドグラス。それが六枚。それぞれに天使の絵が描かれている。
 
 そして天井。かなり高い所にあるそれに、丸いステンドグラスが貼られている。そして……そこから、《何か》が湧き出るようにPopし始めた。

 
 全身をくまなく覆う鎧に、六枚の羽根。右手には長大なランス。左手には巨大な十字盾。間違いなく、この部屋の入口に描かれていた《槍をもった天使》だ。

 
 この部屋の主は、バサッ……バサッ……と三対六枚の羽根をはばたかせ、地上にほど近い所まで降下、静止した。

 同時に、その頭上にカラーカーソル。かなり暗い赤。ダーククリムゾンとまでいかずとも、その強さは半端ではないということだ。
 
 そして六段重ねのHPバー。同時にネームタグが出現。

 《The-ArcAngelia-Valiero》……大天使ヴァリエル。

 聖書における戦天使(ヴァルキュリア)の長。


「……戦いの天使ってわけね……ようし!一貯やりますか!!」

 ビートが剣を抜く。同時にセモンも抜刀。先日手に入れたばかりの新たな武器、<天叢雲剣>。
 
 
「キュウォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 ヴァリエルが時の声を上げ、飛び上がる。槍を構えて……一直線に降下攻撃。それらをぎりぎりまでひきつけてから、横にジャンプしてよける。

 敵のわずかな硬直時間を狙って、片手剣ソードスキル《ノヴァ・アセンション》10連撃。それらがヒットを開始したと同時に、ビートもソードスキルを繰り出す。

 右下からの切り上げ。それをとらえた瞬間には剣が元の位置に戻っている。しかし発生したインパクトは二つ。恐らくあれが、ビートのユニークスキル、《神殺剣》の二連撃スキル、《ダブルファング》。切り上げから切りおろしのコンボを、わずかコンマ二秒で行う、高速の剣技。

 すべてがヒットし、
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ