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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第七十七話 バルマーの巫女
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              第七十七話 バルマーの巫女
 ルリアと共に連れて来られたのはだ。幼い顔をした少女だった。青い目に金髪の短い髪を持っている。小柄な身体を白と紫のアラビアのそれを思わせる服で包んでいる。
 その彼女がだ。こう言うのであった。
「アルマナ=ディクバーです」
「それとこっちのルリアって人がか」
「シティ7に潜り込んでたの」
「十二支族の人が」
「何とまあ」
 皆まずはこのことを驚くのだった。
「信じられないな」
「そうだよな」
「これって」
「どうやって潜り込んだんだよ」
「それはだ」
 ルリアが答えたのだった。
「密かに小型船でだ」
「接岸してそれで」
「潜り込んだ」
「そうしてか」
「その通りだ。かなり前からそうしていた」
 こう話すのだった。
「気付かれないように細心の注意を払った」
「そうだったのですか」
 エキセドルがそれを聞いて頷いた。
「フロンティアからとも思ったのですが」
「シティだ」
 そのことははっきりと答えるルリアだった。
「それで中に入った」
「その目的は何かしら」
「それが一番気になるな」
 クスハとブリットがここで話す。
「どうしてバルマーから出たのかしら」
「それはどうしてなんだ?」
「そのことですが」
 アルマナがだ。答えてきたのだった。
「実は。バルマーのしきたりが嫌になって」
「そうだ、それだ」
 ルリアもアマルナのその言葉にすぐに応えた。
「それでなのだ。我々はだ」
「抜け出したのです」
「そうだったんだ」
「それで」
「シティ7に潜り込んだ」
「そうだったんだ」
「成程」
 殆どの面々はそれで納得した。しかしだった。
 万丈は二人を見ながらだ。こう言うのだった。
「まああれだね」
「何だ、一体」
「よくある話だね」
 思わせぶりな顔での言葉だった。
「それはね。よくあるね」
「何が言いたい」
「いや、別に」
 あえて言わない彼だった。
「何でもないよ」
「なら何故言う」
「いや、別に」
「そうね。言わない方がいいことってあるからね」
 エクセレンも何故かにこにことしている。
「まあスパイじゃないみたいだし」
「スパイにしちゃ衣装が派手だよな」
「特にそっちのアマルナさん」
「見るからにお姫様だし」
「身元もはっきりしてるし」
 身元についてはだ。彼等が答えた。
「間違いない」
「何処からどう見てもです」
 マーグとロゼだった。特に十二支族のマーグが言うのだった。
「この娘はアマルナ=ディクバーだ」
「そしてルリア=カイツです」
「その通りだ」
 ここでヴィレッタも言う。
「変装についてもチェックしたがだ」
「紛れもなく本人さん達なんですね」
「やっぱり
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