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西部の娘
第二幕その三
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まで来たのよ!」
「それは・・・・・・」
 ジョンソンは顔を俯けた。
「何もやましいことが無いのなら答えられるでしょう!?」
「・・・・・・・・・」
 ジョンソンは答えられなかった。
「ほら、答えられないじゃない、やっぱり嘘なのよ!」
「いや、違う!」
「違わないわ、貴方は盗賊よ!」
「ミニー、僕の話を聞いてくれ!」
 今度はジョンソンが激昂して言った。
「・・・・・・いいわ」
 ミニーはその声を聞いて気を落ち着けた。そして一呼吸置いて言った。
「言って御覧なさい。聞いてあげるわ」
「・・・・・・有り難う」
 ジョンソンも気を落ち着けた。そして息を大きく吸い込んだ後語りはじめた。
「あの保安官の言ったことは本当だ。私の本当の名はラメレスという。盗賊達の首領だ」
 ミニーはそれを聞いてそれ見たことか、という顔をした。
「私は盗賊達の首領の息子として生まれた。だが私はそれを知らなかった。父は事業をやっていると聞かされていただけだった。そして裕福な生活の中で暮らしていた」
「人々から盗んだお金でね」
「・・・・・・否定はしない。父が盗賊だということを知ったのはほんの半年前だった」
 彼は言葉を続けた。

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