逃げ出す準備をしますのB
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だよ」
渋々納得した三人。これで多少は大丈夫だと思いますの。取りあえずは様子見ですの。
時流エンジン研究所に住み込むようになって二年が過ぎましたの。時流エンジンはひとまず完成しましたの。後は効率化と小型化などですの。この二年でアルフィミィの時流エンジンに対する知識と技術はかなり上がりましたの。
「しかし、本当に作るのかい?」
「はいですの」
「まぁ、お金は貰ってるから良いけどね」
今作ってるのは前に作り上げた時流エンジンより、もっと優れた物。時流エンジンの完成形と言っていい代物だですの。
「それじゃ、やるか」
「ああ」
「はいですの」
アルフィミィが作るように言ったのは時流エンジンのツインドライブ。そう、OOガンダムとかに使われているあれですの。理論も技術も材料も揃っているので作る事自体は簡単ですの。
そして、作成に入って一ヶ月。ツインドライブ時流エンジンが完成した。
「さて、それじゃあそろそろお別れですの」
「そっか。寂しくなるな…………」
「ああ」
「アルフィミィはこれからテスラ・ライヒ研究所に行くので」
「採用試験が通ったんだったか」
「はいですの」
この二年間でこっそりとアースクレイドルを始め、襲撃などを繰り返して得た知識と技術力を持ってテスラ・ライヒ研究所の採用試験を受けたら、ヘリオス・オリンパスの目に止まったですの。
「そっか。しかし、あのシュミレータは置いていっていいのかい?」
「差し上げたのですの。エクサランスはフィオナとラウルが乗るんですから」
タイムマシンとして武装も付けて置くように説得したですの。過去や未来の時代で奪われたら大変な事になるという理由で、ですの。
「そうだな…………おっと、帰ってきたようだ。後は若い者達で話してなさい。それじゃあ、元気でな」
「何時でもおいで」
「はいですの。お世話になりました…………さようならですの」
二人の博士に挨拶して研究所から出ると学校帰りの三人が待っていたですの。
「アルフィミィちゃん、行っちゃうんだね…………」
「フィオナ…………採用試験が受かったので仕方有りませんの」
「そうだぞテスラ・ライヒ研究所は最新鋭技術が集まる研究所だ。彼女にとってこれは大出世なんだ。頑張れよ。ボクも目指してるんだ」
「もちろんですの」
「ほら、フィオナ。笑って送り出してやろうぜ」
「うん…………身体に気をつけるんだよ? アンタ達科学者ってのは本当に食事をおろそかにするんだから…………わかった?」
「はいですの」
食事なんて必要有りませんって言ったら無茶苦茶怒られましたの。本当の事ですのに。
「それじゃ、元
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