暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第二十七話    『強襲』
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話





海鳴市の上空にヴィータとザフィーラが佇んでいた。
一般人が見れば摩訶不思議な光景に見えなくもないが夜ということもあり、そしてかなりの高度にいるので気づくものは恐らくいないだろう。
そんな空でヴィータは目を瞑りなにかを探しているようである。

「…どうだ、ヴィータ? 見つかりそうか?」
「いんや。いるような、いないような…そんな曖昧な感じだ。
やっぱりこの間から感じていた巨大な魔力反応…かなりの大物っぽいな」
「もしかしたら主のご友人かもしれないぞ…?」
「心配すんな、ザフィーラ。あたしらの中で顔が割れているのはシャマルだけだから。
だからシャマルにはもしもの場合、正体を明かさない為に変身魔法で黒尽くめの格好をさせてある」
「そうか。ではその魔力反応を別れて探すとしよう」
「OK。お前もしっかりと探せよ、ザフィーラ」
「心得ている」

返事をした後、ザフィーラはヴィータの元から飛び立っていった。
ザフィーラが消えた後、ヴィータは管理局に気づかれるかもしれないという事を承知で封鎖領域を展開させた。


◆◇―――――――――◇◆


時は少し遡り、シホは恭也、美由希とともに山に入って盛大に訓練をしている真っ最中だった。
学校の帰り際、妙に早く帰った理由は今日の夕食当番以外に修行も含まれていたためであったからだ。
それですぐにシホは食材を購入して家に帰り、桃子の手伝いもあって仕込みは終わり、後は暖めるだけという事で食事の時間には帰ると伝えて三人は家を出て行ったのである。
ちなみになのはは今日出された宿題などで家に残っていた。

「シホちゃん、今日の夕食は何にしたの?」
「はい。今日はメインをクリームシチューにして他にマカロニサラダ、食後のおやつにシチューとマカロニを使用して桃子お母さんと一緒にクリームシチューパンを作りました」
「今日は洋食がメインか。それじゃ楽しみだな」
「うんうん。シホちゃんの作る料理はなんでも美味しいし、それにちゃんとお母さんと同じでカロリー計算もしっかりしているから私は嬉しいな」
「ありがとうございます。それと、そろそろ始めましょう。この話になると自分でも早く食べたくなっちゃうんで」
「そうだな」

それから三人は支度を始めた。
今夜の修行の内容は現在手持ちの武器で闇夜での森で神経を研ぎ澄ませて殺気などそれらの感情を一切出さず奇襲をするバトルロイヤル的な方針だった。
従って三人とも始まりの合図と同時に森の闇に溶けていった。
それから何合か打ち合ったり、少しの音でも反応しないよう戒めたり、たまに過激に仕込んでいた爆薬(爆竹程度を幾度もつなげた物)が爆発したと同時に他の方角から攻められる等…。
なるほど、これは確かに山ではないとできない修行だとシホは思
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ