スーパーロボット大戦OGs
0115話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「……そうか。やはりメキボスは破れたか。それで死んだのか?」
「はい。インスペクターからの情報ですと、グレイターキンの機体反応は完全に消失しているそうです」
「分かった。行っていいぞ」
「はっ!」
量産型Wが去っていく後ろ姿を見ながら、束の間メキボスの冥福を祈る。
正確にはこの時点ではまだ生きているのだろうが、奴がウェンドロに撃墜される時に俺達がどうなっているか分からないので、ここで祈っておいてやろう。
「アクセル、どうした?」
ドルムの通路で止まっている俺に声を掛けてきたのはヴィンデルだった。不思議そうにこちらを見ている。
「いや、メキボスがやられたらしい」
「ああ、そうらしいな。さすがヒリュウ改にクロガネといった所か。それよりもW16がなにやら厄介な事を発見したらしいから、その対策の為に作戦司令室に来て欲しいそうだ」
厄介? アインストに囲まれているこの状況よりも厄介な事はそうそう思いつかないが……どのみち、作戦司令室へと行けば分かるか。
「了解。じゃあ早速行くとしようか」
「……重力異常?」
レモンのその問いに、エキドナは頷く。
「はい。微弱な反応ですが、ドルムを包み込むようにして発生しています」
「アインストの仕業だと思うか?」
「十中八九そうでしょうね。そんな常識外れな真似が出来るのはアインストくらいしか思いつかないわ」
ヴィンデルの問いに答えるレモン。
だが、確かにアインスト以外では有り得ないだろう。このドルム自体がホワイトスターよりも小さいとは言え、コロニー並の大きさなのだ。そのドルムを包み込むように重力異常を発生させるとなると……
そもそも、現在の状況でまだ活動している組織自体が少ない。シャドウミラー、インスペクター、連邦軍……正確にはヒリュウ改とクロガネか。そして、アインスト。
それ以外の俺が把握していない組織が動いている可能性もあるが、そこまで考えると切りがないのでその辺は置いておく。
「重力異常なんて今までになかったパターンよ。……嫌な予感がするわね。ヴィンデル、念の為トリニティゲインをシロガネからドルムへ移しておいた方がいいんじゃないの?」
「うむ。この際だ、使える機体はこちらへ移しておこう」
ヴィンデルが決断した丁度そのタイミングでアラートが鳴り響く。
「またアインストかしら?」
「さて、な。リー、どうなっているか分かるか?」
シロガネで待機しているリーへと通信を繋げて尋ねる。ドルムの奥にいる俺達よりも、より前線に近いシロガネにいるリーの方が状況を理解しているだろう。
そして案の定リーからの報告は正確なものだった。
「アクセルか。第3防衛ライン上にアインストが転移してきた。規模自
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ