暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0115話
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ランツェ・カノーネを2門展開し、トリガーを引く。
 幾筋もの細長いビーム光がアインストアイゼンを貫き、そのアルトアイゼンそっくりの部品を宇宙へとばらまく。
 他の敵機が居ないかを確認していると、アギーハの操るシルベルヴィントがその速度を活かしつつ、両腕に装備された高周波ソードでアインストを斬り裂いているのが視界に入る。

「これで第3ラインに入り込んできたアインストは全て撃破したな」

 その呟きに返事を返してきたのは、グロウセイヴァーの後ろで敵の攻撃を警戒していたヴァイサーガに乗るエキドナだった。

「ええ。残る敵はドルムの外周部にいるアインストだけだと思われます。ですが……」
「ああ。あのアインストの事だ。引き際を誤ればすぐにその数に物を言わせてくるだろう」
「アクセル隊長、状況によっては退いて下さい。私はレモン様から隊長を守るようにと……」
「レモンからの命令を忠実に守る、か。結構な話だが、それよりも大事な事もあるというのを理解しろ」
「それでは欠陥機のW17と同じです」
「欠陥機、果たして本当にそうか? 俺から見ても、お前はW17に負けない程自我が発達しているように見えるぞ? だが、欠陥を抱えているとも思えん」
「私が、W17と……?」

 何かを考え込んだエキドナを見ていると、アギーハからの通信が入る。

「アクセル、悪いがこっちは弾薬が切れた。しばらくここを任せてもいいかい?」
「了解した。この程度の相手なら俺達だけで十分だ。少しくらいなら休んでも構わんぞ」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ」

 そう言い残してドルムへと戻っていくシルベルヴィント。通信では普通に会話していたが、態度の端々からこちらを使い潰すつもりなのが伝わってきた。
 だが、それも無理はない。今は共に戦っているとは言え、シャドウミラーとインスペクターは所詮相手を利用する事を考えて手を組んだのだから。
 そしてそんなシャドウミラーすら裏切ろうとしている俺、か。
 そんな事を考えていると、後方のシロガネで戦況を確認していたリーからの連絡が入ってきた。

「S28フィールドに再度アインストの転移反応を確認。全機警戒せよ!」

 リーが言い終わるとの同時に、複数のアインストが転移してくる。今回はアルトアイゼンもどきだけではなく、鎧や骨、植物の混成部隊らしい。

「この散発的な転移攻撃。……何らかの時間稼ぎか?」
「報告にあった重力異常の事と言い、アインストは我々をドルムに閉じ込めたいのか?」
「さて、どうだろうな。閉じ込めるだけならそれこそこっちが手に負えない程の数を一斉に転移させて包囲すればそれで済む。それがないという事は……」

 そこまで呟いた時、既にお馴染みとなった感覚が俺の中で生まれる。念動力の共振だ。
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