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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百七十九話 特異点崩壊
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た。
「私自身もです」
「ではこれで」
「ゲストの総司令官ゼゼーナン卿はです」
シュウの言葉が続く。
「貪欲な人物です」
「貪欲ですか」
「はい。そして野心家です」
尚且つであった。
「その望むものが集まると聞けば」
「自分からってことですね」
「はい、必ず自ら乗り出して」
そうするというのである。
「その実態を観察したい」
「成程」
「そう来ます。それに」
「それに?」
「あるものを送り付けておきました」
こうもしたというのだ。
「ゼゼーナン卿自身にです」
「そのゲストの総司令官にですか」
「そうです。それを見ればです」
さらに言うシュウだった。
「心穏やかではいられません。必ず来ますよ」
「それじゃあですね」
またチカが彼に問う。
「それは一体」
「ふふふ、今は秘密です」
ところがそれは言わないのだった。
「今教えてしまうと面白くありませんからね」
「だからですか」
「はい、楽しみにしておいて下さい」
こう言うだけである。既にロンド=ベルは全機出撃し布陣している。その陣の中からテリウスがシュウに対して尋ねてきたのであった。
「なあクリストフ」
「何でしょうか」
「首尾よくそのゼゼーナンって奴が来たら」
「その時ですか」
「どうするつもりなんだ?」
それを問うのであった。
「まさかただ会ってみたいだけってわけじゃないんだろう?」
「さあどうでしょう」
またはぐらかすシュウだった。
「ただ」
「ただ?」
「私はこれで全ての決着をつけるつもりです」
不意に言葉が強いものになった。
「ゲストと戦うか、それとも」
「それとも」
「御主人様!」
ここでまたチカが叫んだ。
「来ました!ゲストです」
「遂にですね」
ロンド=ベルの向こう側にであった。ゲストの大軍が来た。その中の戦艦の一隻から通信が入って来た。そうして初老の髪を後ろに撫で付けた男がモニターに出て来た。
「ネオ=グランゾンか」
「はい」
「シュウ=シラカワだな」
「お久し振りです」
ここでシュウは言った。
「ティニクエット=ゼゼーナン卿」
「ほう」
その男ゼゼーナンは彼の言葉に反応を見せた。
「私を知っているのか」
「以前南極で遠目にお顔を拝見しましたので」
それでだというのだ。
「確かあの時は筆頭書記官でしたね」
「そうだ」
「それでは間違いありません」
「しかしだ」
ここでゼゼーナンは言葉を訂正してきた。
「今の私はだ」
「何でしょうか」
「ゲストの主席だ」
それだというのである。
「ゲストの主席だ。その立場としてここに来ている」
「左様ですか」
「そうだ。そしてだ」
今度はゼゼーナンから言ってきた。
「君が私宛に送り付けてきたものだが」
「御覧にな
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