第八十話
[3/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いる須佐之男に向かってアオは魔法を行使する。
『チェーンバインド』
須佐之男の足元に魔法陣が現れたかと思うとそこからチェーンが伸び須佐之男を拘束する。
「こんな拘束が神に効くか、直ぐに引きちぎってくれるわっ!」
さて、何度も言うようだが、幾ら呪力を高めようが無駄だ。そんな物では抜け出せはしない。
二度目とも成れば何か対抗策を思いつくだろうが、初見では難しく、故に簡単に拘束されて抜け出せない。
「む!?」
と、驚きの声を上げる須佐之男。
「ソルっ!」
『転移魔法陣形成します』
須佐之男の頭上に転移魔法陣が現れる。
いつかまつろわぬアイオリアを始末したコンビネーションだ。
「これは嫌な感じがするなっ!ならば…」
と、直感で危険を察知した須佐之男は呪力を高め、四肢を強化する。
バンっと言う擬音語が聞こえてきそうな感じで筋肉が盛り上がり、チェーンバインドが食い込んでいく。
「ぬあああああっ!」
食い込んだチェーンバインドで肉が裂けようと須佐之男は躊躇わずに体を膨張させ、力を込めた。
「ああああああっ!」
ついに力負けしたのか、バキンッと言う音を立ててついにチェーンバインドは崩れ、須佐之男の拘束が解けてしまう。
そのまま地面を転がるように移動し、須佐之男は転移魔法陣から転げ出た。
須佐之男は素早く立ち上がり動き出そうとするが…
『ライトニングバインド』
「またかっ!?」
今度もまたバインドで拘束される。アオは須佐之男が抜け出した時には既に設置型バインドを放っていたのだ。
そしてまた現れる転移魔法陣。
「くそがっ!」
悪態をついた須佐之男は自身の四肢を拘束しているライトニングバインドに向かって自身の腕が傷つくのも構わずに空から雷を落としす。
空から5条の光が雷となって降り注ぎ、四本は須佐之男を拘束しているバインドへ、もう1条はアオへと走る。
しかし、八咫鏡を持っているスサノオは間一髪防御に成功した。
須佐之男は目論見通り、バインドを破壊し抜け出すと、今度はアオに向かって駆ける様に転移魔法陣から抜け出した。
…が、やはり立ち上がったところでバインドに捕まる。
「おいおい、またかよっ!」
マジ鬼畜である。
スサノオで自身の身を守り、絶対防御の上でデンと構え、魔法のスペックをフルに使い相手を拘束し、そして即死攻撃のコンボである。
転移魔法は扱いが難しく、その発動に若干の時間が掛かるため須佐之男は逃げられているのだが、それもこのままなら厳しくなるだろう。
「余りオレ様をなめるなよっ!」
と、啖呵を切った須佐之男
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ