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IS クロス Zero 〜赤き英雄の英雄伝〜
Mission 2  成長の証
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抱きつくという風習があったのですか…………興味深いですね……』と」



Side ---  <ゼロ>

「昔の友人が言っていたんだ『昔の文明には感謝や感激の意を示すのには抱きつくという風習があったのですか…………興味深いですね……』と」

 エルピスが情報を引きだして呟いていたからな。なんだかんだ言ってもあいつも優秀だったんだ、人間へのコミュニケーションの参考にさせて貰ったのだが、間違っていたか?

「ゼロ……それはごく親しい友人にやることだ。少なくとも出会って数日の私にやることではない」

「そうか……すまない」

 エルピスでも間違えはあるのだな。データ保存されていたものだから正しいと思っていたのに、やはり断片的なデータ回収では限界があるか。

「ちょっと? わたくしを無視しないで頂けます?これだから東洋人は嫌なのですわ」

「オルコット…今の発言は聞き逃せないな。そうやって他人を見下すことしかできないのか」

 ホーキが少しいらついた様な顔で立ち上がりオルコットを睨む。
確か東洋人とは人種だったか? 人間には一つの種族に色々なタイプがあるのだな。
オルコットは白人と呼ばれる部類のようだ。白人は東洋人をバカにするのか?

「そうだよ〜、温厚な私でもちょ〜っといらっときちゃったよ〜」

 ホンネも醸し出している雰囲気に似つかわしくない鋭い目つきでオルコットを見る。
二人に睨まれているオルコットはそれでもひるまずにフフンと鼻で笑い、口を開く。

「あら? あなた方にもプライドや誇りがあったんですの? こんな所で堂々と恥をさらしているのだからそんなもの無いのだと思っていましたわ」

「ふん。何かと言えばやれ代表候補生だ、やれオルコット家だ、と権力を振りかざすお前に誇りを語ってもらいたくないな」

「で? 二人してそこの泣き虫さんの面倒を見ているのですか? まぁ、あなた方のような弱い方々は三人ぐらい束になりませんと、わたくしの相手にもなりませんものね」

「おい、オルコット」

 立ち上がり、オルコットの前に立つ。
立ち上がるとは思っていなかったのか多少オルコットは怯みながら一歩後ずさる。

「あんな醜態をさらしたのだから、俺をどう言おうと構わない。だが、この二人に対する侮辱は撤回してもらおう」

「弱い方々を弱いと言ってなにが悪いんですの? わたくしは思ったことをそのまま申し上げただけですのよ? わたくしに非があるとは思えませんわ。なので、撤回する気などサラサラありません」

「この二人は決して弱くない。俺という弱い存在を助けてくれているんだ。しかもあってまだ、そう経っていないのに、いわば恩人だ。恩人への侮辱は許さない」

 一歩一歩詰め寄りながら言う。オルコットはそ
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