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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十五話 クローン達
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              第百六十五話 クローン達

「さて」
アーチボルトはある場所においてほくそ笑んでいた。
「まずはこれでよしです」
「いいとは?」
「はい、データは揃いました」
こうレモンに話すのである。
「全てです」
「データは全て揃ったというのか」
「そうです。ロンド=ベルの全てのデータはです」
揃ったというのである。
「これをイーグレット達に対してインプットします」
「そしてどうするつもりだ?」
「勿論彼等を倒す為に使うのですよ」
慇懃無礼な笑みと共に出された言葉であった。
「それは当然のことです」
「ロンド=ベルをか」
「そしてです」
彼はさらに言葉を続けてきた。
「あの三人だけではありません」
「三人だけではない?」
「そうです。数は力です」
よく言われる言葉であるが彼も今それを出したのである。
「だからこそです」
「まさか」
「はい、まさかです」
不敵な笑みと共に出された言葉だった。
「それをします」
「そこまでしてなのか」
「何か不都合でも?」
相変わらずその態度は慇懃無礼である。
「それが」
「いや、それは」
そう言われるとだった。レモンにしろ返答に窮するものだった。実際に彼女は今アーチボルトに対して返す言葉に困ってしまっていた。
「そう言われるとだ」
「そうですね。勝てばいいのです」
余裕は見られる言葉であった。
「では私もまた」
「どうするというのだ?」
「新たな機体に乗ってです」
こうも言うのである。
「出撃します」
「貴殿もか」
「貴女はどうされますか?」
態度だけは恭しく彼女に問うてきた。
「それは」
「いや、私は今はだ」
だがレモンは今はその言葉のキレを鈍いものにさせた。
「別の任務がある」
「別のですか」
「博士に命じられたのだ」
ヴィンデルのことである。
「だからだ。今はだ」
「そうですか」
「貴殿達だけで行くといい」
こう彼に告げるのだった。
「そして勝利を収めてくるのだ」
「はい、それでは」
表面だけは恭しい言葉が続く。
「出撃してきます」
「健闘を祈る」
一応言葉の表面はそうである。そうして彼は出撃するのだった。そしてその頃ロンド=ベルはキールにおいてまたこれからの戦いに備えていた。
その中で、であった。ふとブリットが言った。
「何か最近俺はどうも」
「どうしたの?ブリット君」
「蝙蝠になったようが気がするんだ」
こうクスハに言っていた。
「何故かはわからないけれどな」
「そうだな」
レイヴンも彼の今の言葉には納得した顔で頷いた。
「私も恐竜になった気がする」
「私も。実は」
プリシラもだった。
「翼竜かしら」
「俺はナレーションだったか?」
カイも言う。

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