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霧の向こうのハーレム
ハーレム生活
初夜
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 大々的に行われた宴から4日。俺はいつも通り村の手伝いをしている。
 なんだかんだでもう一週間になる。しかし俺と鈴音たちの間柄は一向に変化しなかった。

「遼よ。早いところヤってくれんか。」
「真っ昼間になんてことを言っているんですか!?」

 村の外の畑で農作業を手伝っていたところ村長がとんでもないことを言い出した。

「別に良いではないか。なんなら今からヤってきてもいいのじゃぞ?」
「ヤりませんよ……。」

 この人といると疲れる。

「じゃ、頼んだぞ。」

 それだけ言って村長は帰っていった。あの人はそれしか言うことないのか。

「大変ですね。遼さん。」
「はぁ……。」

 おばさんに慰められた。

「そう思うなら俺はどうすればいいんですか。」

 俺はこれを口に出したことを後悔した。この人に言ってもどうしようもないのに。

「うーん。こういうのはどうかしら。」
「ん?」

 おばさんの提案はそれはそれはムチャな代物であったが、村長を黙らせるにはこれしかなかった。
 つまり俺はその提案を呑んだ。

「そうと決まれば今日は張り切って仕事しましょう。」
「はい。」

 俺も年貢の納め時かな。


























 その夜、鈴音が俺の家に訪ねてきた。

「こんばんは。」
「やあ、鈴音。」

  鈴音が家に来たのは他でもないあのおばさんが設定したことだ。
 端的に言えば俺と鈴音が一夜を共にするということだ。時間的にも夜が更けてきた頃だ。ろうそくの火に照らされた彼女の姿は昼間とはまったく違って見える。
 俺の隣に鈴音が座った。

「えへへ、男の人と一緒に眠るなんて、お父さん以外初めて。」
「八年前だっけ?」
「ううん。お父さんはそれより前に病気で死んじゃったの。」
「そうなのか。ごめん、変なこと訊いちゃって。」
「いいの。遼には知って欲しかったから。」

 いつもの様子で話しているようだが、俺には少しばかり悲しみが混ざっているように感じた。

「ふぁぁ。ねえ、もう寝ない?私疲れて。」
「ああ、寝ようか。」
「うん。おやすみなさい。」

 ま、待て。まだ話は……。

「……すぅ……すぅ……。」

 遅かったか。
 鈴音はベッドに横になるとすぐに眠ってしまった。別にここからはじめてもいいんだろうが、なんだか悪いことをしているように思ってしまう。

「……仕方ない。また今度にしよう。」

 諦めの早い俺はろうそくを消して自らの寝床に入る。当然隣に鈴音が寝ている。いずれしなければいけないことだ。覚悟を決めなければ。
 俺も横になると途端に眠気が襲ってきて、
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