暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第1章:王宮の戦士とヲタ少女
第10話:馬鹿と魔法は使い用
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(湖の塔周辺)
マリーSIDE

事前の打ち合わせ通り、まず最初に私が塔の最上階から湖の向こう岸へ、ホイミンに垂れ下がり運ばれた。
「うぅぅぅ…マ、マリーさん…お、重いよー!」
フラフラ左右に揺れながら、情けない口調でムカツク事を言うホイミン。

「重くないわよ!アンタ失礼な事言うと丸焦げにするわよ!」
「え〜ん、ごめんなさーい(涙)」
私に脅され、マジ泣きしながら何とか向こう岸へと辿り着く。

これは全員運べないわね…
良かった…正論っぽい事言って、真っ先に運んで貰えて…
最後に運ばれる事になってたら、最悪途中落下もあり得たわね。

「はぁ…はぁ………じゃ、じゃぁボク…あっちに戻るね」
肩(?)で息をしながら空飛ぶ靴に足(?)を通すホイミン。
いまいち部位が判りづらいが、凄い勢いで塔の最上階へと戻っていった…つー事は、アレは足なんだ!


ホイミンが戻った塔の最上階を見詰めると、少しずつ此方に近付いてくる物がある。
多分ホイミンが最初の子供をぶら下げて、此方にフラフラ向かってきているのだろう。
遠すぎてよく判らんが………

何時までもボーっと眺めていると、周囲にモンスターが集まってきた!
遮蔽物のない平原に美少女が一人佇んでいる……チャンスに見えるのだろう。
ホイミン君が元気なウチに、100%安全に渡ることのために唱えた論理だったのだが、まさか本当に此方の安全を確保する事になるとは思ってなかった…

『スライム』や『大ミミズ』・『ハサミクワガタ』など、ザコザコしい奴等ばかりではあるのだが、数が多すぎてウザッたい!
本気を出すのも大人気ないと最初は思っていたので、メラやヒャドあたりで応戦していたが、しつこすぎて腹が立ってきた。

「イオナズン!」(ドチュ〜ン!!)
大量に居たザコがスッキリ居なくなる…
イオナズンに巻き込まれなかった奴等も、目の前に出来た大きなクレーターを見て、慌てて逃げ出す滑稽さ。

「うわ〜…お姉ちゃんスゲー………」
子供一番手…ププル君が私のイオナズンを見て呆然と呟く。
可愛い男の子なんだけど、6歳じゃ流石に範囲外よね!エノキを見てやろうとも思わないわ。

そんな事を考えていると、既に疲労が蓄積された表情のホイミン君が、再度空飛ぶ靴を履き塔の最上階へ向かう。
子供達くらいは無事に届けてほしいわね…
大丈夫か?



ププル君の「お姉ちゃんの魔法スゲー!僕にも教えてよ!」と言う、ウザったいアタックを「学校のお勉強を真面目に頑張りなさい?」と大人ぶって躱していると、ホイミン君が続々と子供達を連れてくる。
気力と根性でライアンちゃん以外を運んできたのは凄い事だと思う。

「ねぇホイミン君。流石にもうムリでしょ!?ライアンちゃんは明日迎えに行く事にし
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