暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueZ-B星々煌めく夜天にてお別れをしよう〜Wiedersehen, BELKA〜
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は愛し合う。わたし・・・ルシリオンさんの事、シグナムさん達の事、一緒に過ごした日々、絶対に忘れません。だから、必ず勝ってください。そして・・・心置きなく帰ってください、あなたの故郷アースガルドへ。

「さようなら、ルシリオンさん。あなたに出逢えて、一緒に過すことが出来て、わたしはすごく幸せでした」

いつの間にか眠っていたようで、気付けば寝台の上にはもうルシリオンさんの姿はなかった。ただ1人残されたわたし。上半身だけを起こして、わたしは月明かりが差し込む窓に向けて別れを告げた。と、指先に何かが当たった。「え・・・?」そちらに目をやると、銀に輝く腕輪のようなモノが置かれてた。手に取ってみると、それはルシリオンさんの後ろ髪で編まれた腕輪だった。

「ルシリ・・オンさん・・・ぅく、ひぅ、っく、ひっく・・・ルシリオンさん!!」

優しく温かな魔力を感じる腕輪を胸に抱え込んで、もう二度と返事が帰って来ないって判りながらもわたしは恋した人の名前を何度も呼び続けた。




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