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舵天照ワールド
第四章

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第四章

                   武天の御馳走
 武天の国では最近庶民の間で食道楽が流行っている。それはそれでいいことなのであるが問題はその人気の食材と料理法である。これが実に変わっているのだ。
 何と川や湖で採れたその魚を生のまま切ってそのうえで醤油をかけて食べるのである。領主の一人はそれを聞いて最初は驚いた。だがすぐにこんなことを言い出したのである。
「美味いのか?美味いのなら是非食べてみたいものじゃな」
「召し上がられるのですか?魚を生で」
「うむ、一度な」
 彼は家臣に笑ってこう話した。そのうえで有名な料理人を呼んでそのうえでその生の魚を切ったものに醤油をかけて食べてみた。するとであった。
「殿、如何ですか?」
「美味い、これは実に美味い」
 彼は満足した顔で家臣の問いに答えた。そうしてそのうえで言うのであった。
「この様な美味いものは是非誰もが食わんといかん。そう、是非皆で食しようぞ」
 こうしてだった。この不思議な料理は忽ちのうちに武天全体に広まった。刺身という料理はこの名もない領主の一声によってそのうえで不思議な料理ではなく誰もが美味しく食べる料理となったのである。

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