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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第四話『決闘 ―― 十三機関の実力(中編)
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「ハアァァアァア!!」

神器セイクリッド・ギア魔剣創造により、造った二振りの魔剣とともに距離を詰めてくるグレモリー眷属の騎士、木場。

さすがに騎士のランクを持つだけあり、かなりのスピードだが…、

「早いだけだ」

俺は切りかかってきた木場の右手を掴み、顔を右手でわし掴みにしながら、足を払い中に浮かせつ地面に叩きつける。


ドゴォン!

「がはっ!?」

「感情的になりすぎて太刀筋が単調すぎだ」

「木場ッ!?くそ、ブーステッド・ギアアァアァアア!!」

『Boost!』

「おっと!」

激昂して殴りかかってくるのは、グレモリー眷属の兵士ポーン兵藤。ちなみに兵藤の昇格プロモーションは、決闘が始まる前に済ませており、今は女王クィーンになっている。

神器セイクリッド・ギア、赤龍帝ブーステッドの籠手ギアで力の増幅がされた攻撃を、俺は避けて、二人から距離をとる。

本来ならば、あそこでカウンターをくらわせてもよかったのだが、それではすぐ終わってしまうのでやらなかった。


俺は、この二人の実力を見るためにこのような決闘紛いの真似をおこなうことにしたのだから。


思いだすのは、目の前でこちらを睨む兵藤の言った言葉。

『アーシアの家族だ!』

『アーシアを悲しませるやつは許さねえ!』

『まとめて俺が相手になってやる!』

そう言い放つやつの目には、全くの嘘はなかった。

本当にアーシアのことを想っているのが、理解できた。

なら、確かめてやるよグレモリー眷属。本当にアーシアを守り抜ける実力があるのかを。


「その程度か?」

そう挑発する俺に、再びむかってくる二人の悪魔。


そうだ、それでいい!俺を安心させてくれ!!


「いくぞ!」


そして俺たちは再びぶつかりあう。








私、リアス・グレモリーは、目の前でおきている光景が信じられなかった。いや、信じたくなかったと言ったほうがいいかもしれない。

駒王学園の運動場で舞う三人の人影。

そのうちの二人が、一人へと挑んでいた。

その一人に挑んでいる二人とは、私のかわいい下僕である、イッセーと祐斗。そして挑まれているのが、十三機関のメンバーである、シオン・ラザフォードである。

現在彼らはシオンの提案により、私的な決闘をおこなっていた。

最初、シオンからこの提案をされた時は、私は反対した。


あの十三機関の人間と戦わせることを危険だと思ったというのもあるし、今回は違うが、わざわざいつ敵に回るかわからない相手に自分たちの情報をあたえるべきではないと判断したためだ。…結局は、ハンデという相手の挑発じみたさらなる提案
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