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天才少年と電脳少女
hexagon

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真っ暗な世界・・・・・電脳世界のようだが、前入った時とは明らかに違っていた。警告音、赤い文字のエラーメッセージ。不穏な空気が漂っていた
「慎次!よかった、体が消滅しなかったんだな」
いろはが駆け寄ってきた
「どういうことだ?」
「少なくとも、お前の体はまだ消滅していない。意識と体が完全に離された状態じゃないってことじゃ。だが、急がないとお前の体が意識と切り離されてしまう。ついてこい」
いろはについていくまま、電脳世界の中を走ると、急に、目の前に少女が現れた。まだ見たこともない人だった
「いろはの裏切者が!」
少女はいろはに向かって叫んだ。水色のダンス服を身にまとった少女は、いろはに向かって襲い掛かってきた
「まずい!彼女は、ミス・クアトロ。四番目のセブンウィルス!逃げろ、お前は危険だ!」
必死に叫んだいろはだったが、俺はそれを聞き入れなかった。龍次と戦うには、電脳世界の人間を一人くらい倒せる実力がないと、話にならない。
俺はこぶしにグッと力を入れた。
「悪いな」
ドゴッ!
目にも止まらぬ速さで繰り出された俺の拳は、ミス・クアトロわき腹にヒットした。吹っ飛んだ彼女は、気を失ったらしい。まだ本気じゃないというのに
「・・・・・なんという強さ・・・・」
いろはは唖然呆然としていた。
「俺をなめてもらっちゃ困るな。俺は天才だ」
「ほう、天才・・・・か・・・・」
どこからかそんな声が聞こえた
「だれだ?」
「まさか・・・・来てくれたのか?」
いろはが目を輝かせて、とある少年のほうを見た。少年は深くキャップをかぶっており、顔はよくわからないのだが、笑ったときに見える歯だけはよく見えた
「hahaha!Hello.My.nameis.hexagon!・・・・なーんて、冗談はいいとして。俺の名はヘキサゴン。六番目のセブンウィルスだ!」
元気よく紹介する彼は、どうやら俺たちの味方らしい
「心配はいらねぇよ。ナナを助けたいんだろ?なら協力するぜ?」
「俺はお前のようなへらへらとした奴は嫌いだ」
「なぁ〜そんな困るって!」
そういって、彼はべたべたとすり寄ってくる
こんなので大丈夫なのか?非常に不安である
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