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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十一話 百鬼と竜魔
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               第六十一話 百鬼と竜魔
ロンド=ベルは間も無く日本という距離にまで来た。そこで通信を入れた。するとすぐにミスマルが出て来た。
「おお、そろそろだと思っていたよ」
「そうでしたか」
「うむ、これまでのことは聞いている」
こうシナプスに答える。
「それでブリット君は大丈夫だね」
「はい」
シナプスはすぐに答えた。
「先程目覚めました」
「そうか、それは何よりだ」
まずはそれを聞いて安心するのだった。
「貴重な戦力だ。何かあってはな」
「その通りです」
「それでだ。作戦のことだが」
話はすぐにそこに至る。
「君達は北九州に入ってくれ」
「九州にですか」
「そうだ。彼等は今宮崎県にいる」
九州南部だ。
「そこを北から攻めて欲しいのだ」
「北からですね」
「今我々は鹿児島及び大分方面から攻めている」
「南と東からですか」
「そして福岡方面だが」
「そちらの戦力はどうなっているのでしょうか」
「残念だが手薄なのだ」
こう言って顔を曇らせてきた。
「どうにもこうにもな。先の攻勢で大きなダメージを受けてしまった」
「そうだったのですか」
「それで今は福岡や佐世保、岩国で戦力の回復に務めている」
その事情も話す。
「今回の作戦に間に合うかどうかは微妙だ」
「それで我等がその代役に」
「最初からそこから攻めてもらうつもりだった」
既に戦略として決まっているとのことだった。
「しかしだ」
「そういった事情で我々だけで、ですな」
「済まない。頼めるか」
「無論」
軍人として当然の返事だった。
「それではそのように」
「済まないな、君達にばかり困難な任務を頼んで」
「何、構いませんよ」
ヘンケンが笑ってこう答える。
「それがロンド=ベルですからね」
「それがか」
「言うならば地球の便利屋です」
わざとふざけてこう表現してみせるヘンケンだった。
「それだけのものは貰っていますしね」
「給与はそんなに高いものではなかったと思うが」
「それ以外にですよ」
こうも答えるのだった。
「ここにいたら色々と見られますしね」
「そうなのか」
「そういうことです。それではこれより」
「いや、少し待ってくれ」
しかしここでミスマルは言ってきた。
「!?何か」
「その、あれだ。ユリカはどうしているか」
「ミスマル艦長は今大河長官と打ち合わせ中です」
「そうか。ではここには出られないのだな」
「はい、そうです」
シナプスが答えていた。
「ですが御呼びすれば」
「そうか。それでは」
「あの、司令」
「おお、ユリカアァァァァーーーーーーーーーッ!」
ナタルの声を勘違いしての言葉だった。
「早速出て来てくれたか。お父さんはなあ!」
「あの、司令
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