衝撃の真実
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・・・・いつの間に、帰ってきていたんだろう。いつから、泣いているんだろう。いつから、手に爪が食い込むぐらい、手を握り締めているんだろう。
情けなかった。自分が情けなかった。二度と手放さないと誓ったというのに、俺はこうやって戻ってきている。現実世界に。
悔しかった。自分の無力さが悔しかった。そして恨んだ。アインを許さないと
いつの間にか感情を持っていた俺は、こんなにも苦しいものだとは思わなかった。何かを失うことが、どれだけつらいか。自分が本当は無力だと気付いて、どれだけ情けなかったか
ドンッ!
俺は思いっきり机をたたいた
「ちくしょう・・・・・ちくしょう!!!」
涙がボロボロこぼれて止まらなかった。そんな時だ
ブーッ、ブーッ
携帯が鳴った。どうやらメールが来たようだ
しかし、俺はメールを滅多に使わない。まず、メールの相手がいないのだ
俺はメールを開いた。するとそれは、驚きのメールだった
「君には僕の苦しみがわかるか・・・・?
すまない、最初に問題を出してしまった。では改めて説明しよう。
僕は生まれながらの天才にして、12歳にしてセブンウィルスを作り、そして15歳にして死亡した。そう、僕こそが天才学者である。
だが、俺は苦しんだ。天才が故に、俺には休息などなかった。そして、人の気持ちを理解しようとしない僕には仲間などいなかった。だから僕は自殺したのだ。
そこで、もう一度君に問う、君には僕の苦しみがわかるか・・・・?
いや、君にはわかるはずだ。君だって天才だ。それに、君には、
「僕と同じ血が流れてるんだから」
電脳世界で、もう一度君を待つ。それまで奈菜は人質だ
君は天才だ。僕らを倒す方法を見いだせるはずだ」
わけがわからない。俺は物心ついた時にはもう親がいなくて、そして俺は一人っ子で・・・・兄弟なんていないはずだ
さらに、そのメールには、写真がついていた。俺はその写真を見た
すると、今は亡き父と母、ベッドの中には、赤ちゃんの頃の俺。その隣には・・・・・
俺にそっくりな白髪の赤ちゃんが・・・・・もう一人・・・・・
その赤ちゃんと俺の服は、色違いのペアルックだった
まさか、天才学者と俺は・・・・・双子だったのか・・・・・・?!
俺は携帯電話を落とし、ショックで倒れてしまった・・・・・
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