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ゲームの世界に入った俺は伝説のサムライになりました。
3話 コヴォルト退治 前編
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お礼の宴が終わって、朝を迎えた俺。
初めは、オランドゥさんの自宅で夕食をご馳走になるという話だったのだが
村人達が「おいおい、俺たちも命を救ってもらったんだ。盛大にやろうぜ!」
な感じで宴になり、酒や料理に村人達の質問攻め。
正直かなり疲れたし、酒のせいか記憶もあやふやだ……。
体を起こし、回りを見る。
特にこれといった家具の無い部屋で部屋の隅には俺の刀と薬箱が置いてある。
いつの間にか部屋につれてこられて眠ってしまったようだ。
ベットから出て廊下に出る。

「あ、師匠!おはようございます!!」

「し…師匠?」

廊下に出ると昨日の少女、イシュラちゃんが居た。
もしかしてここはイシュラちゃんの自宅なのだろうか?
っていうか、師匠って何ぞ?

「あれ?覚えていないんですか?昨日の夜、私が師匠って呼んでいいのか
聞いたら『べつにかまわない』って言われたんで呼ぶことにしたんですが……
やっぱり、ダメでした?」

「いや、別にかまわないよ。」

「そうですか?よかったぁ」

俺の言葉に安心するイシュラちゃん。
まあ、恥ずかしいけど呼ぶくらいなら別にいいかな?

「あっ!いけない、師匠を呼びに来たんだった。」

「俺を?」

「はい!朝ごはんが出来たんで呼びに来たんです!」

「そうだったんだ。ありがとう、イシュラちゃん」

「どういたしまして!後、私の事はイシュラでいいですよ」

「わかった」

イシュラちゃ……イシュラと会話を終えた俺は階段を降りてオランドゥさん一家と
朝食を食べた。
朝食の時の会話によると、イシュラが作ったオムレツ以外は
全てレヴィアちゃんが作ったそうだ。
若いのにたいしたもんだ。
是非、妹達に聞かせてやりたい。

「さて、食事も終わった事ですし、昨晩引き受けてくださったコヴォルト退治の
件なのですが……」

オランドゥさんの口から引き受けた事の無いコヴォルト退治の話が出てくる。
おそらく酔っている時に引き受けてしまったんだろう。
昨日の俺よ、いくら酒が入っていたからってイシュラの件といい、
引き受けすぎじゃないかね?
うん。しばらく酒は控えよう。
心の中でしばらくの禁酒を誓いながら、オランドゥさんの話を聞く。

「では青年団に経験を積ませる為に数名同行するように言っておきます。
後、最後の確認ですが……本当に報酬はなしでよろしいのですか?」

昨日の俺よ、殴ってやるからちょっとこい。
と思ったものの、相手は所詮コヴォルトでたいしたことはない。
問題はないだろう。
報酬は昨日食ったり、飲んだりした酒と料理という事で……。



☆☆☆


「キョウ殿!待っていましたよ!」

「あ!キョウのにいちゃん!
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