第七十九話
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覚悟で拘束すると、超変身の内、一番危険で、その分攻撃力も申し分ない殲滅の焔へと変身する。
この殲滅の焔とは、自身を蒼黒い焔へと化身して、我が身共々相手を打ち滅ぼす技だ。
焔へと化身したスミスがタケミカヅチを焼き尽くそうとその火力を上げるが、前述の通りタケミカヅチを構成するのは雷である。焼かれようが切り裂かれようがタケミカヅチにダメージを与える事は出来ない。
焦れたスミスは自身を爆弾のように爆発させ、タケミカヅチを爆散させた。
爆風で消し飛ばされるタケミカヅチ。
その衝撃波からはスサノオの八咫鏡で防御するソラ。
その構成を全て吹き飛ばせれば…とは行かないのがやはりタケミカヅチの理不尽な所だ。
吹き飛ばされたタケミカヅチの粒子を再構築し、まったくの無傷で再臨する。
スミスは殲滅の焔から人の形へと戻るとその場に跪き、呪力の消費によって息を荒げた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
スミスの攻撃であたり一体焼け野原と化している。今の攻撃はタケミカヅチだけではなくソラ本体をも攻撃したのだろうが、その衝撃は距離も有った為にスサノオの防御力を抜くほどではなかった。
「これは流石に打つ手がないか…」
と、スミスは言うと、パンパンと埃を払い立ち上がる。
「私の負けだ。君の言うとおり私はロサンゼルスへと帰ろう。…だが心せよ。もしアーシェラが非道を働けば必ず私が誅殺するであろう」
と、負けても芝居がかった奴である。
「そう」
それを聞いたソラはタケミカヅチとスサノオを消し去った。
「ソラっ」
どうやら決着は付いたようだとアオ達が空からソラの元へと降りてくる。先ほどの地震が発生したときに空中に逃れた為だ。
「勝ったわよ」
「お疲れ」
「お疲れさま」
皆それぞれの言葉でソラを労う。
「あのジョン・プルートー・スミスが負けるか…やはりお前達の方が化物だな」
と、アーシェラが何かを悟ったかのように呟いた。
さて、息も絶え絶えで立っているスミスに向かってアオが声をかける。
「それにしても、お姉さんにそのコスプレは余り似合ってないよ?」
「え?女の人なの?あーちゃん」
と、ユカリが問い返す。
「えええ!」
「ほ、本当に?」
「嘘…ですよね?」
なのは、フェイト、シリカも驚いたようだ。
「ほう…」
とアテナは目を細めただけだ。
「…………え?」
が、一番驚いたのはアーシェラだろう。幾度も争ってきた相手である。すっかり男だと思っていたのだ。
「何を言うか、私はこの通り男だっ!」
何処か虚勢を張っているようなスミス。
「仮面を取ってないからこの通りと言われてもね。それにあな
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