13.学園祭
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状態はもうすぐ終わるわ。心配無用よ」
「って言うなら」
「いいよね。ねっ、集」
草間も祭も賛成のようだ。
「そうだね。壊とシオンもいいよね」
「もちろん賛成だ」
「楽しそうだね文化祭!」
文化祭は賛成だ。
だが、なぜか右腕が疼く。
二週間前の事件で新たにヴォイドを二つ取り出せる力を手にいれたがもう、使うこともないだろ。
これでまた、触れると人を殺す右腕に戻っただけだ........
そして、文化祭当日
この日は全生徒が文化祭を心から楽しんでいた。
俺も自分の役割の合間でシオンと文化祭を周って楽しむ.....はずだったが、時が進むに連れて右腕が徐々に疼きだす。
こいつがなければ俺はもっと文化祭を楽しめたのに。
シオンはこの文化祭でのメインイベントであるEGOISTの生LIVEに出演するらしく舞台の方へと向かって行った。
「俺も暇だし行くか」
不意に遠くの方で殺気を感じた。
「気のせいか」
気のせいであってくれ、そう願いながらEGOISTのLIVE会場を目指した。
EGOISTのLIVEは校舎グラウンドに作られた特設ステージで行われる。
そこには、一人で少しうつむいている綾瀬がいた。
「綾瀬」
俺は綾瀬に声をかけた。
「カイ」
「どうしたんだよ、浮かない顔して」
「ほっといて、何の役にも立てない私だから」
「どうしたんだよ、綾瀬?何かあるなら話せよ、俺たち仲間だろ」
「ガイは死んだのよ!!」
綾瀬はいきなり大きな声をだす。
「違う、守れなかったのよ。私があの人を死なせてしまった」
「違う、綾瀬。ガイを死なせたのは、俺だ」
その瞬間、ガラスが割れる音と生徒たちの悲鳴が飛び交う。
音のした方を見てみるとそこには、エンドレイブが。
「エンドレイブ!?」
そして、ハンヴィーに乗って銃を乱射する男たち。
俺は綾瀬を安全な場所に避難させるために車椅子を押し走った。
「ちょっと!」
「綾瀬が戦う必要はない。ひとまず安全なところへ」
「逃げたくなんかないの!私の接続を切らないで!」
綾瀬が車椅子のタイヤを手で抑え無理やり止める。
どの反動で俺は前に飛ばされる。
「何やってんだよ!」
綾瀬は車椅子自ら起こし乗ろうしている。
綾瀬に駆け寄り手を貸そうとするが
「あんたも私を怠け者にしたいの!」
「そっ、そんな」
「ガイは私に足をくれたの。どこまでも速く駆ける足を。......なのに......私は.....無理だよ。私は終われないよ」
綾瀬は泣いていた。
「お願い、カイ。私を一人で立た
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