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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十話 銀河放浪
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                    第五十話 銀河放浪
またエキセドルとベスは一緒にいた。マクロス7の艦長室においてある映像を二人で見ていた。見ればそれは戦闘に関するものであった。
「以上ですか」
「はい」
エキセドルは映像が終わったところでベスに答えてきた。
「先日の戦闘の記録映像です」
「先日の」
「さて、それで」
ここまで語ったうえでまたベスに対して問う。
「どう思われますか」
「少なくとも私が地球や銀河の中で学んだ敵にはありません」
「そうですか」
「見たことのない。そんな相手です」
「そう仰ると思っていました」
そしてエキセドルはそれに頷いてみせてきた。彼の望んだ答えだったようだ。
「そうなのですか」
「はい。使用している機体、戦術」
まずはその二つを語る。
「そして何よりその狙うものといい」
「狙うものも」
「三十五年前に我々に遭遇したあの敵と見て間違いないでしょう」
「あの敵!?」
「そうです」
またベスに対して語るのだった。
「彼等です」
「あの船団がはぐれてしまった」
「はい。再びですか」
エキセドルの言葉に暗いものがさした。
「彼等との戦いが再びはじまりますか」
「三十五年ですよね」
「そうです」
ここでまた歳月が出た。三十五年というその歳月が。
「この三十五年の間」
「ええ」
ベスはその話を聞く。
「我々は彼等の影に怯えながらこの銀河を旅してきました」
「そのようですね」
エキセドルのその言葉に頷く。彼もそれは知っているのだから。
「そしてです」
「どうされました?」
「有効な対処法も見つからないまま今日という日を迎えてしまいました」
「今日を」
「ですが対策を練らなければなりません」
それでもであった。そうでなければ何もはじまりはしないのだ。
「マクロス7の科学班にはあらためて彼等のことを分析させましょう」
「御願いできますか」
「無論です」
ソロシップやイデオンにも関係あることなので。頼み込むのだった。
「それは是非共」
「わかりました。それでは」
「はい。それでは」
これで話が終わる筈だった。しかしだった。ここでエキセドルは不意に声をあげたのだった。
「むっ!?」
「どうしました?」
エキセドルが声をあげたのを見てベスも彼に対して問う。
「何かありましたか?」
「まさか」
彼は深刻な顔をしてまた映像を見ていた。その敵を。
「彼等は」
「どうされました?」
「あっ」
ベスの声に気付いた。それで一旦落ち着きを取り戻してからまた述べた。
「いえ」
「いえ?」
「何でもありません」
こう言って誤魔化すのだった。
「失礼しました」
「そうですか」
(有り得ないですね)
そして一人心の中だけで呟く。

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