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星河の覇皇
第五部第三章 巨大戦艦その七
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「かなり攻撃時間が長そうだな」
 八条はやはりその重装備に注目せざるを得なかった。それは今まで見たことがない程のものであった。
「はい、それを念頭に置き開発しました」
 今度はレイミーが発言した。
「そして装甲、コーティングを特に強化しました。戦車の様にね」
 彼はそう言って不敵に笑った。
「まさか。それは言い過ぎでしょう」
 流石に八条もそれは本気にしなかった。
「いえ」
 だがここでチョムが首を横に振った。
「それは本当です。おそらくビーム高角砲の直撃を受けてもそうそう墜ちはしません」
「本当ですか、それは」
 彼はそれを聞き思わず声をあげた。
「はい、実際に試してみました」
 テスト飛行や耐久のチェックはパレード前に入念に行われた。その結果この炎龍は予想を上回る防御力を持っていることがわかったのだ。
「我々もこれ程までとは思いませんでした」
「そうか。それだけパイロットの生存が高まりますね」
「はい。それに長く戦うこともできますよ」
「うん」
 続いて爆撃機であった。
 爆撃機は二十世紀にあったような大型ではない。艦載機としても運用される為小型である。戦闘機や攻撃機と同じだ。
 ややずんぐりした形で翼が鴎のそれの様になっている。どうやらその胴に兵器を搭載するようだ。
「これは一撃離脱を考えました」
 チョムが言った。
「まず敵に急接近し、攻撃を仕掛けます。そして高速で離脱します」
「では速度はかなり速いのですね」
「はい、戦闘機に匹敵するものにしました」
「成程。ところで一つ聞きたいことができたのですが」
「何でしょうか」
「戦闘機と攻撃機、爆撃機の巡航速度は同じなのでしょうか」
「当然です」
 二人はそれに対して胸を張って答えた。
「それは設計当初から考えていたことです」
「そうでなくては何の意味もありません」
「それはよかった」
 八条もそれを聞いて安心した。護衛がなくては攻撃機も爆撃機も満足に敵に接近することはできない。それを考えるとこれは戦術として当然のことであった。
 そして偵察機や電子機等も来た。これも今までの機体より電子装備や偵察機能が格段に上昇しているようだ。そして大きさも艦載機に相応しかった。
「それにしても数が多いな」
 それはもうパレードの数ではなかった。空を覆わんばかりの数であった。
「これも宣伝ですけれどね」
 八条は笑って言った。数を多くしたのは彼であった。それにより連合の物量を多く見せる為なのだ。
「はい。我々の物量を知らしめる意味でもこれは大きいですよ」
 ここでサルラムーンが言った。彼もこのパレードに列席していたのだ。
「我々がどれだけ膨大な物量を誇っているか、他国はそれを見ただけで考えるでしょう」
「国内の不穏な勢力も」
「はい
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