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BFO編ーダブル・マーシャル編ー
39.告白
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優勝という形で幕を閉じた俺たちの大会。ついでに俺とあの男......ルートとの決着もつき俺がこの世界にいる意味もなくなった。

「ねぇ.......シュウ」

いつものように元気のある声ではなく、少し小さめの声でレイナが話す。

「どうした?」

「シュウはこのあとどうするの?」

「このあとか........。そうだな........俺がこの世界に来た理由はもともとルートを倒すために来たようなもんだしな。あいつを倒したからには、もうこの世界にいる意味もないしな。元の世界に戻ると思う」

「そう.......なんだ.....」

レイナは俯き元気なく言葉を出す。

「ねぇ.......優勝したら......続きしてくれるって約束.....覚えてる?」

「そ、それは.....」

そう言えば、決勝が始まる前にそんな話になってたな。

「あのね......シュウ.....」

今まで俯いていたレイナは真っ赤になる顔を上げ、しっかりと俺の目を見て話し出す。

「あたし........あたしね......」

(ダメだ。.......ダメだ、レイナ。それ以上言ったら.......お前が傷つくことになる.......それ以上は.......)

思っていても口が固まったように動かない。

「あたしね........シュウのことが........好きです!」

........告白

聞いてはいけなかった言葉。気づいてはいけなかった言葉。俺にはスグがいる。決勝の前からレイナの気持ちには薄々気づいていた。だが、ハッキリ聞いてしまったからには俺はレイナを傷つけることになる。そしてそこで断ればレイナは、いつものように戦えなくなるかもしれない。

「........レイナの気持ちは嬉しいよ」

(それでも.......真実を伝えないといけない)

「それじゃあ......!」

「でも、俺には......彼女がいるんだ。.......ゴメン」

「そ....そっか。なんかゴメンね。........いるなら言ってくれればいいじゃんか。それならあたしも恥ずかしい思いもしなかったのにな」

背を向け、いつもの元気なトーンで話し出す。でも、俺は見てしまったのだ。背を向ける瞬間にレイナの頬に大粒の涙が落ちるのを見てしまった。

「.......レイナ」

俺はレイナに近づいていき、そのまま後ろからそっと抱きしめる。

「シュウ......だ、ダメだよ。今は......ダメだよ」

「泣いていいんだよ。.......悲しかったら泣いていいんだよ、レイナ」

レイナは抱きしめる俺の手をそっと握ると声をあげ泣き出す。

(俺の出来ることは......このぐらいしかな
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