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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第三十三話 アインスト
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              第三十三話 アインスト
「何っ!?」
マーグはその報告を聞いて驚きを隠せなかった。
「アルフィミリィが失踪しただと」
「はい」
ロゼが強張った顔でマーグに報告していた。
「姿が見えません」
「出撃したのか?」
マーグはその可能性も探った。彼女は無断で出撃することもあるからだ。
「そちらの可能性は」
「そちらも調べていますが」
ロゼは一応はこう答える。
「ですが」
「何処にいるのかさえわからないというんだね」
「残念ですが」
そうであると。ロゼは答えた。
「今のところ姿は見えません」
「わかった」
マーグは苦い顔でロゼの言葉に答えた。
「とにかく行方を捜してくれ」
「はい、それは」
ロゼも彼の言葉に答える。
「引き続き行っていきます」
「頼むよ。しかしこれは痛いね」
マーグはさらに苦い顔になってロゼに述べるのだった。
「最近彼女の姿が見えなくなることが多かったけれど」
「そもそも彼女は」
「何かあるのかい?」
「出自がはっきりしませんし」
ロゼが言うのはそこであった。
「何者かさえも」
「そういえばあのマシンは」
マーグもそれに応えて彼女のマシンについて考えを及ばせた。
「見たことのないマシンだ」
「地球のものでもゾヴォークのものでもありません」
ロゼもまた言う。
「全く異なったものです」
「そうだね。あれも前から奇妙に思っていたけれど」
「強いて言うのなら彼等に近いものを感じます」
「彼等!?」
「ムゲです」
ロゼが言うのは彼等であった。
「ムゲ=ゾルバトス帝国に。似ていると思われませんか?」
「そうだね」
マーグはロゼの今の言葉に考える顔になった。
「マシンというより雰囲気がね」
「しかも今表に出て来ている彼等ではなく」
ロゼの鋭い洞察力はそこにも考えを及ばさせていた。
「その裏にいる何者かに」
「ムゲ=ゾルバトス帝国についても何もわかっていない」
マーグはそれについても言及する。
「何もね。彼等の調査も頼むよ」
「わかりました。そして」
ここでロゼは言う。
「そして?」
「このネビーイームに本国から派遣される人員が来るとのことです」
「それは一体誰だい?」
マーグは今のロゼの報告に顔を向けた。
「帝から直々に派遣されるのだね」
「そうです。まだそれが誰かはわかりませんが」
「そうなんだ」
それを聞いて少し残念に思うマーグであった。
「誰かさえも」
「ただ、そのまま我々に入るそうです」
「この辺境方面軍にだね」
「ですからそれ程気にされることはないかと」
「わかったよ」
ロゼのその言葉を聞いて納得して頷くのであった。
「それじゃあそうさせてもらうよ」
「はい、御願いします」
ロゼもまた頷い
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