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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
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「ゴォォォォォォォォ!!!」


《The brightridge》。その正体は自らの背に火山を持つほど巨大な竜だった。


「散開してしばらく様子を見よう。各々の判断で攻撃を当てて反応を見てくれ」


全員がうなずくのを確認すると、俺は正面から接近していった。
ブライトレッジは俺をギロリ、と睨むと咆哮をあげてブレスを放ってきた。先程のアルマジロの炎弾の3倍はあろうかという巨大な火の玉が迫ってきた。


「…………っ!!」


カクン、と鋭角に下降してそれを避けると、進路を微調整して再度、突撃を開始した。

他のメンバーは俺が注意を引いているため、ほとんど苦労することなく間を詰めていた。


「グルルル……!!」


ブレスをかわされた瞬間に相手は次の攻撃体勢になっていた。
岩塊の装甲を持った極太の後ろ足で前足を少し持ち上げて咆哮しながら地面を震動させた。地上部隊がいたなら、その衝撃で全員が転倒を免れないだろうというような震動だった。

が、もちろん敵も居もしない地上部隊を狙ったのではなく、その震動による副次的な作用を利用したのだ。


―――ゴゴゴゴゴゴッ!!


左右の谷からそれ自体が震動を発しながら岩の塊が転がってきた。あるものは途中で砕け、散弾のように飛び散り、またあるものは斜面の出っ張りにぶつかり、跳ね上がって迫ってくる。


「………っと!?」


大きい塊はかわし、小さいものは拳や刀で弾き飛ばし、前進を続ける。
土塊流が収まると同時に今度は角が発光し始めた。


「今度は何だってんだ!?」


クラインが絶叫し、射線から逃れる。

ブライトレッジは4本の足を踏ん張ると、直視出来ないほどに輝きを増した角を小さく突き出すような仕種をした。次の瞬間―――


―ギュオオオオォォォン!!


雷鳴のような音を発しながら極太の熱線が放たれた。


誰にも当たらなかった熱線は後ろの岩壁に直撃し、破壊不可能な筈のそれを大きく抉りとった。


「うそだろ………」


その破壊力に一同が唖然とする。だが、そうも言ってられない。


「懐に潜り込んで足や腹の肉質が柔らかい部分を攻撃しろ!!踏みつけだけ気を付ければ大丈夫だ!!」


セインがあらかじめ調べてきた攻撃パターンの中には懐に潜り込まれた時の行動は踏みつけ(スタンプ)しかなかった。距離を詰めれば厄介な遠距離攻撃は来ない。


「キリトとクライン、それからアードは右から。リズとリーファ、セインは左から回り込んでくれ!!」

「レイはどうするんだよ」


頷きつつも疑問を挟むキリトにニヤリ、と笑い返すと言う。


「正面でタゲを取り続ける。あい
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