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銀河転生伝説
第25話 ランテマリオ星域会戦
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艦隊に叩きつけられる。

「砲火が集中してきます。このままでは……」

「何!? ……ええい、全艦一時進撃中止」

激しい攻撃に、ミッターマイヤーは進撃を一端中止せねばならなくなった。

「敵右翼の進撃が止まりました」

「よし、全艦攻撃中止。次は右の艦隊だ、撃てぇ!」

今度は、ロイエンタール艦隊にビームとミサイルの群れが叩きつけられる。

「ぬぅ、やるな」

ロイエンタール艦隊も足止めを余儀なくされた。

「ほう、あの二人が止められるとは……だが、それも一時のことだ。ミッターマイヤーとロイエンタールに『次はタイミングを合わせて攻撃汁』と伝えろ。それと、こちらも艦隊を前進させ敵を攻撃せよ」

帝国軍中央の艦隊も前進を開始する。

「前方の敵艦隊、前進して攻撃してきます!」

「左右両翼の艦隊、再び接近してきます!」

流石に、三方向からの攻撃を捌くには同盟軍は兵力が不足していた。

「ここまでだな、密集しつつ第一惑星の軌道上まで後退せよ」

「て、敵の新手が後方へ回り込もうとしています! 数……55000!!」

「これは、不味いのう……別動隊が繞回して背後を襲う――ワシがまだ若かった頃、第二次ティアマト会戦で帝国軍が使用した手じゃ。あの時はブルース・アッシュビー元帥が上手く無効化してくれたのじゃが………」

そんな間にも、帝国軍の別動隊は後方を遮断して艦隊を展開させつつある。
正面と左右の敵艦隊に手一杯の同盟軍にこれを阻む術は無かった。

正面には敵中央本隊。左右には敵右翼艦隊と左翼艦隊が双頭の蛇のように展開し、背後には敵別動隊。

この状況を一言で表すなら『包囲』というのが適当であろう。

「よし、これで詰みだな。予備兵力のゼークト、ガーシュイン艦隊を投入し敵軍を崩壊へと追い込むんだ!」

ハプスブルク元帥は止めを刺すべく予備兵力を投入する。
ここに、同盟軍の命脈は断たれた…かに見えたが……。

「後方より敵の別動隊が来襲!」

「進撃中止、陣形を立て直して後背の敵に備えろ(ちっ、予想よりだいぶ早かったな。ヤンが来る前に片づけるつもりだったんだが……これもバタフライ効果か?)」

そう、それはイゼルローン要塞を放棄した後、疾駆してランテマリオ星域に駆け付けたヤン艦隊15000隻であった。

ヤン艦隊はただ駆け付けただけでなく、帝国軍の後方を遮断する動きを見せた。
これにより、『フェザーンへの道が断たれ本国へ帰れないのではないか』と考えた帝国軍の兵士たちは浮足立ってしまった。

「敵が混乱しています!」

「閣下、チャンスです。一挙に砲火を集中しておいて戦場を離脱しましょう」

「よし、反撃しつつ敵の包囲網を突破する。全艦、敵の薄い部分に
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