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リリカルってなんですか?
A's編
第二十八話 裏 (グレアム、クロノ、ユーノ)
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のを待つだけだった。

 そのタイミングで、グレアムが開発した氷結の杖デュランダルで、凍りつかせ、次元のはざまというべき場所に封印する。それが、彼の計画だった。

 だが、その肝心要の守護騎士による蒐集が不可能になった。数日前に何者かによって、守護騎士が壊滅させられたからだ。

 最初は、その報告を聞いてもあわてなかった。闇の書の守護騎士たちは、闇の書のプログラムであり、システムである。つまり、闇の書が存在する限りは、今の主から転生しない限りは、彼らは、いくら倒したとしても復活するのだ。そう、そのはずだった。少なくとも11年前のあのときも、時空管理局に眠っていた無数の資料からも確認されている。

 だが、今回は違った。復活が確認されない。二日も、三日も経っても、守護騎士たちの影も形も見えない。いったい、どうやったらそんなことができるのだろうか。時空管理局が長年やれなかったことをやってのけた人物はいったい誰なのだろうか。

 生憎ながら、守護騎士たちが消えた場所では、結界が張られており、リーゼアリアとリーゼロッテの腕前をしても、その結界内部に侵入することはできず、結界が解けたころにはすべてが終わっていた。場所が地球だということはわかっている。しかし、守護騎士を倒し、なおかつ、完全に闇の書から消せるような力を持った魔導士などグレアムは知らない。

 しかし、守護騎士たちが姿を消したことは覆しようのない事実なのだ。ならば、それを受け入れるしかない。

「父様……どうするの?」

 不安げにリーゼアリアが尋ねてくる。そう、現状は理解した。ならば、次の一手を考えなければならない。

 確かに守護騎士が全員いなくなるなど想定外もいいところだ。しかし、計画とは、常に順調にいくとは限らない。そのため、いくつかの例外処理を作っておくものだ。もっとも、今回のことはグレアムが想定していたいくつものパターンから外れるものであり、想定外なのだが。しかし、それであきらめるはずはない。時空管理局で働いていれば、このような想定外は日常茶飯事と言っていい。そこからの判断が、提督として、時空管理局員としての質を示すのだ。

 その基準でいえば、グレアムは時空管理局の中でも英雄と呼ばれる人物であり、想定外での判断は秀でているといっていいはずだ。

 そのグレアムをして、考えられる手段は、通常で三つ。

 一つ目は、このまま何もしないという最悪の一手だ。今までの努力は水泡に帰し、八神はやては、ゆっくりと衰退し、死を迎えるであろう。そして、闇の書はまた次の主を求めて、この広い次元世界へと転移するのだ。そして、次に発見した時には、過去と同じく多大な災厄をばらまくのだろう。その際の犠牲者の数などグレアムは想像したくなかった。

 二つ目は、守護騎士たち
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