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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十話 内なる修羅
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まだ」
また言った。
「どうにもなりはしないんだ」
「じゃあどうすればいいんだ」
カガリがアスランに顔を向けて問うた。
「このままトウマが消えていいのか!?」
「・・・・・・そう思っているのはミナキさんだけだ」
アスランは苦い声を吐き出した。
「ミナキさんだけだ。他には誰も」
「そうか」
「カガリは。絶対に嫌なんだな」
「御前と同じだ」
「そういうことだ。俺はトウマさんを知っているつもりだ」
アスランは今壁を見ている。しかし見ているのは壁だけではなかった。
「ミナキさんよりもな。頑張ってるよ」
「頑張ってるだけじゃ駄目とは言わないんだ」
「俺はそんなに偉くない」
アスランはシンに告げた。
「それに努力していれば報われる。誰かが言ったな」
「それが人間だってな」
シンも言う。
「実際にトウマさんは実力出してきている。それでどうして」
「だからわかっていないのはあの女だけだ!」
カガリはまた激昂した。
「あの女・・・・・・私は許さないぞ!」
「また騒ぎになる」
アスランは言う。
「その時にまたミナキさんは言うだろうな」
「どうせな」
シンの言葉は嫌悪感をこれ以上はないという程に露わにさせていた。
「だからこそあの女だけは」
「自分では気付いていないんだよ」
それまで椅子に座り一言も発していなかったキラがシンに言った。
「キラ・・・・・・」
「あの人は。自分が何を言っているのか」
「だからといって許されるのか!?」
シンはそれを問うた。
「トウマさんに対する言葉は」
「いや、それはないよ」
それはキラも言う。
「あんなことを言っていい人なんて誰もいないから」
「けれど御前はそれを受け入れるのか」
「アスランと同じだよ」
キラも言った。
「それでトウマさんがどうかなるわけじゃないから」
「トウマ君が救われればそれでいいんだよ」
ユウナがまだ怒っているシンとカガリに対して言葉をかけてきた。
「それでね。それだけでいい」
「だからね。今は彼女を今よりも硬化させないことも大事なんだよ」
「ユウナさんの言葉が正しいな」
「そうだね」
アスランの言葉にキラが頷いた。
「だから二人共。今は」
「・・・・・・わかった」
「忌々しいがな」
「カガリ。けれどわかっているだろう?」
ユウナは今度はカガリに声をかけた。
「ここは堪えるしかないんだ」
「それでトウマが追い出されてもなんだな」
「それはさせないよ」
ユウナの声が少し強くなった。
「彼はやっぱりロンド=ベルに必要だからね」
「そうか」
「彼はきっと素晴らしい戦士になります」
アズラエルもいた。珍しくその顔から笑みは消えていた。
「その彼を手放したくはありませんしね」
「それでも今はミナキには何も言
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