暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0096話
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ヴィンデルに説明を受けていた。





 以前レモンに連れていってもらったアギラの研究所付近まで来ると、すでにそこにはクエルボの姿があった。やはり落ち着かないのだろう、しきりに周囲をキョロキョロと見回している。端から見れば不審人物以外のなにものでもない。

「アクセル大尉、ここです」
「ああ、悪いな。それでIDは?」
「これです。このIDを通して1579654と入力すればロックが外れてセトメ博士の研究室に入る事ができます」

 クエルボから渡されたIDを受け取り、教えられた番号を記憶する。

「それで、オウカとゼオラのバックアップメモリーは?」
「セトメ博士の研究室に保管されている筈です。なので、どのような手段を取るのかは分かりませんが、あまり施設を破壊しないようにして貰いたいのですが」

 その目には心底心配そうな光を宿している。こいつは一体俺の事を何だと思っているんだろうか。

「完全に任せろ……とは約束出来ないが、なるべく破壊しないようにするよ。お前は安心して待っていろ。30分もしないうちに戻る」

 クエルボに軽く手を振り、アギラの研究室前へと向かう。

「お願いします!」

 背後で思い切り頭を下げているクエルボの姿が印象的だった。





「さて、IDを通して……1579654っと」

 クエルボに教えられた通り、IDを通して数字を入力すると扉があっさりと開いた。だが、中から誰何するような声は聞こえてこない。
 もしかして珍しく外出中か? その場合は帰ってくるまで待たないと駄目なんだが。
 可能ならスライムで中の様子を探りたい所だが、あいにくいつ誰が通るか分からない通路で空間倉庫を展開する訳にもいかない。

「アギラ・セトメ博士、いるか?」

 念の為に声をかけてみるが、それでも反応はない。
 これは本格的に入れ違い、か?
 そんな風に思いつつ、研究所の中をシリンダーに身を隠すようにして進んでいくと奥まった所にアギラの姿があった。何やらコンピュータで熱心に入力している所を見るに、どうやら研究に集中しすぎていて俺の声が聞こえていなかったらしい。

「ふむ、アウルム1の記憶の根幹がブロンゾ27と28、ラトゥーニ11に対する愛情から来ているのは確実。なら、その対象を他の者に移すのはどうじゃ? ……いや、それではちと弱いの。ならば逆に愛する者を失った怒りと悲しみがどれ程戦闘力に影響を与えるのかを試してみるか? フェフェフェ、これは面白い実験になりそうじゃの」

 このまま殺すか? ……いや、折角この老害を始末する機会が来たんだ。今までの自分の行いを十分に味わってもらわないと困るな。
 このコンピュータは……そう言えばクエルボに施設はなるべく壊さないようにしろと
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