暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第1章:王宮の戦士とヲタ少女
第2話:戦士の誇りと…
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よ、予想とは違ったな…

「やっぱり言葉遣いって大切じゃん!最初は“ライアンさん”くらいで行こうかなと思ったんだけど、身分の知れない私がいきなり親しげにしちゃったら、失礼かなって思ったの。だから取り敢えずは“様”付けで呼んで、期を見て歩み寄ろうと考えたんだけど、ライアンちゃんからOKしてもらえると、すっごく助かっちゃうわ!」

うむ…予想とは遥に違う性格…なのか?
ちょっとフランクすぎる…かな?とは言え私からの提案だし、やっぱり止めようとは言い辛いなぁ…ちょっと言葉を濁して伝えてみるか。

「そ、そうだな…親しき仲にも礼儀ありと言うし…言葉遣いは大切だ!うん!」
「だよねぇー!初対面でタメ口ってあり得ないわよね!でも、そう言う人間って居るのよ…私の身近にも、初対面とか目上とか全く気にしない男が居るんだ!ビックリよね」

うん…どうやら私の気持ちは伝わらなかった様だ…
仕方ないか…私からの提案だったし…ここで止めにしたら、極端なまでの狭量さと、空気を読めない我が儘さだけが目立ってしまう……
諦めるしかないか…

「あ、そうだライアンちゃん!さっきまでは言い辛かった事なんだけど、この機会に言っておきたい事があるの」
言葉を選ばずに済む様になった所為か、先程より饒舌になったマリー。
一体何を言い出すのか……?

「あのね、ライアンちゃん…行動が遅すぎる!」
!?……何やら思いもよらぬ事を言ってくる。
確かに以前から、同僚等には“遅い”とか“のろま”等と、心無い暴言を言われる事も暫し…

今回の神隠し事件でも、私はバトランド城下での情報収集を行い、それからイムルへと出立した…
同僚の中には、私がバトランドを出る頃には、イムルに辿り着いている者も居ただろう…
しかし、その事を数時間前に出会った少女に指摘される謂われはない!

「あ、その顔はご不満プンプンだな!?断っておくけど私が言ってる“行動が遅い”ってのは、調査に乗り出すタイミングが遅いって意味じゃないからね!」
まるで私の心を見透かした様な言葉に、思わずたじろぐ。

「私が言いたいのは、戦闘を開始して敵に攻撃をするのが遅すぎるって言ってるの!さっきの洞窟を抜け、この遮蔽物のない平原を移動して思ったの…敵が近付いてるのは随分前から分かっているのだから、攻撃態勢に入るのが遅いなって…」

ぬぅぅ…私としても戦士としてプライドがある。
素人の少女にここまで言われるとは思っても見なかった。
何とか反論をしようと、自身の戦闘を思い出していると…

「あ、今ライアンちゃん言い訳考えてるでしょ。顔に出やすいゾ!…確かにね私は剣術の素人よ。こんな素人に戦闘のイロハを言われれば、多少なりとも腹が立つでしょう。でも私はね…冒険のプロと一緒に困難な旅をしてきた事もあ
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